冬になり、手足の冷えや肩こり、なんとなくからだがだるいなどの不調を感じていませんか? それは、からだの「冷え」が原因かもしれません。

外側から温めるのも大切ですが、日々の食事でからだを内側から温めることが、冷えの根本改善につながります。

この記事では、温活の基本からおすすめの温活食材、冷えに効果的な漢方薬まで、無理なく続けられる温活のコツを紹介します。

食事で温活する効果

からだが冷えると、血行不良や筋肉の緊張、基礎代謝の低下などを招き、さまざまな不調につながります。

食事で温活することで、からだを内側から温められるほか、血流をよくしたり、熱を生み出す筋肉の材料になったりする働きがある栄養素を摂ることができます。これにより、血行促進や基礎代謝アップにつながり、冷えにくいからだづくりができるのです。

さらに、冷えが改善されると免疫機能の働きがよくなり、風邪を引きにくくなる効果も期待できます。

温活に向いている食材とは?

漢方医学では、食材には「温・熱・平・涼・寒」の5つの性質(五性)があり、それぞれからだに与える影響が異なると考えます。からだを温めたいときには、「温性」や「熱性」の食材を積極的に取り入れることがポイントです。

温性の食材は、じんわりとからだを温め、冷えを防ぐ作用があります。たとえば、しょうがやねぎ、にんにくなどが代表的です。一方、熱性の食材は強力にからだを温める作用があり、唐辛子やシナモンなどの香辛料が該当します。

逆に、「涼性」「寒性」の食材はからだの熱を冷ます働きがあり、冷えが気になる時期には控えるのがベターです。

また、「平性」はからだを温めたり冷やしたりする作用がなく、穏やかな性質を持つ食材を指します。こうした食材の性質を意識して日々の食事に取り入れることで、より効率的に温活ができるでしょう。