天童よしみとコロッケが共演する『天童よしみ・コロッケ スペシャルコンサート』が4月8日(金)より新歌舞伎座にて開催される。昨年、初共演が実現したものの、コロナ禍のため4日目から中止に。「今年はさらにパワーアップする」というふたりが取材会で語った。
第1部はコロッケものまねオンステージ。「今まで扮装してやったことはない玉置浩二さんや徳永英明さんのほか、BTS、森山良子さん、おなじみの岩崎宏美さん、五木ひろしさんらをやろうと思っています」とコロッケ。第2部は、今年デビュー50周年を迎えた天童よしみのオンステージで、「50周年記念曲の『あなたに咲いた花だから』や、昨年発売したアルバム『Buddy~素晴らしき相棒~』からもセレクトして歌います」と天童。また、「『月の法善寺横町』では、コロッケさんに板前を演じてもらい、私がこいさん(末娘)に扮します」と天童が言うと、コロッケは「誰がいいですかね、武田鉄矢さんだったら普通ですし、北島三郎さんかな?やっていいのかは別として(笑)」と応じた。
楽しみなのは、コロッケによる天童のものまねだ。コロッケは「天童さんは歌っている時、目がまっすぐなんですよ。僕の場合、目線をはずしていろんな動きをするものまねが多いのですが、天童さん、逆に微動だにしない。歩いては出てきますけど」と言うと、天童は「当たり前ですよ(笑)」と返し、「でもそれだけ特徴があるということ。ものまねされる側としてはうれしいですよ」と喜んだ。
コロナ禍でも、毎日練習は欠かさないというふたり。「部屋でマスクをしたままや、半身浴をしながら発声練習しています。ヒーとかファーとか、ファルセット(裏声)で始めて、出るかな? 裏声がハスキーだったらヤバいなと」と天童。コロッケは「僕は一通り“顔マネ”して顔の筋肉を動かさないと、一瞬で五木さんや岩崎さんにはなれないんです(笑)。歌の練習? お客様は僕がどんな変なことをやるかに集中していて、実はそんなに歌は聞いていない(笑)。玉置さんや徳永さんも30%似ていれば、70%は別の生き物だと思ってもらいたい(笑)。それでも今回だけで30種類の声を出します」という。天童の曲も今回を機に1000を超える自分のレパートリーに入れると宣言し、「すみません、大事な曲なのに。いつも歌手の皆さんの大事な曲をグチャグチャにしてすみません(笑)」と謝った。
「僕のものまねで笑ってもらい、天童さんの歌をじっくり聞いていただいて一度で二度おいしい舞台になると思います」とコロッケ。天童も「暗いニュースが続く中、皆さんに元気と勇気を届けます。笑うことが一番身体によくて、血糖値が下がると言われているので、血糖値を下げにきてください(笑)」と呼びかけた。
公演は4月8日(金)から14日(木)まで新歌舞伎座にて上演。チケット発売中。
取材・文:米満ゆう子