富士通クライアントコンピューティング(FCCL)は3月29日、東京・世田谷区の「二子玉川 蔦屋家電」でFUJITSU PC 40th Anniversary記念企画「FMV LOOX(ルークス)」の新製品発表会をリアルとオンラインで同時開催。13.3型ワイドのWindowsタブレットとして世界最軽量の約599gを実現した2 in 1デタッチャブル型ノートPC「FMV LOOX」を発表すると同時に、新しいサブスクリプションサービスの開始も発表した。FMV LOOXは6月中旬からの発売となる。
PCこだわり層の期待にも応える
FCCLの齋藤邦彰取締役会長は「2011年の発売から11年ぶりとなるLOOXブランドの復活となる。FCCLのミッションはコンピューティングを社会に適用、実装、浸透させることで、お客様の生活をよりよくすること。LOOXを復活させて貢献したかった」と、11年ぶりとなる革新的なデバイスの誕生について語った。
特に、多様で幅広いユーザーニーズに対応するためにライアンアップを充実させたり、「ふくまろおしえてサービス」のようなあらゆる人が安心して使えるサービスを提供するというFMVブランドが40年の歴史で積み重ねてきたものに、今回新たにPCにこだわりのあるユーザーの期待にも応えると明言した。
世界初の「Wacom Linear Pen(リニアペン)」を採用
FMV LOOXは、「想像を超える軽さと、創造できる賢さ。」というコンセプトを掲げる。「X」には変化や無限の可能性、体験を通じて、未来の変革を見据えた革命的なデバイスという意味を込めた。
具体的には、UHシリーズで築いてきた世界最軽量の記録を約599gでさらに更新。「創造」については大学生やビジネスクリエイターをメインターゲットに、ワコムの次世代Active ESペン技術による「Wacom Linear Pen(リニアペン)」を世界で初採用した。授業中のメモ書きやスケッチ、デザイン、イラストなどクリエイターの心をくすぐる。
筆圧検知は4096段階で、傾き検知は中心から約13度の傾斜に対応するなど、シャープなペン先と微妙な筆圧の違いもしっかりと表現できる。もちろん、ペンだけでなくキーボードマイスターが監修したこだわりのキーボードも健在。なお、FMV LOOXではリニアペンとキーボードは別売りとなり、キックスタンドが同梱となる。
創造力と生産性を高める「クリエイティブコネクト」
また、PC同士を連携させるコネクティビティを高める「クリエイティブコネクト」機能を搭載。Type-Cケーブルで他のノートPCやタブレット端末などと接続し、二画面操作による仕事の生産性を向上させたり、オンライン会議で手書きメモした内容を共有したりできる。
クリエイティブコネクトについては藤田博之チーフデザインプロデューサーが「オンからオフまで楽しめる究極のモバイルPCであるとともに、誰もが自由に発信できる時代に、人の創造力を刺激し、もっともっとクリエイションをしたくなる興奮づくりを促す」とし、創造的なアイデア次第でセカンドディスプレイやデュアルPC、オンライン会議で手書きイメージが共有できるなど多様な使い方ができることを強調した。
FMV LOOXの主なスペックは、厚さ7.2ミリの13.3型大画面有機ELディスプレイで高輝度、高色純度、高視野角を実現。10点マルチタッチも採用。CPUとメモリ、ストレージは、FMV LOOX 90/Gが第12世代Core i7と16GB、512GB。FMV LOOX 75/Gは第12世代Core i5と8GB、256GBの仕様ととなる。
価格はオープンでWEB直販価格はFMV LOOX 90/Gが21万9780円、FMV LOOX 75/Gが18万1280円。別売のFMV LOOXキーボードとFMV LOOXペンはそれぞれ1万9800円前後の予定。
大隈健史代表取締役社長CEOからは、国内PCメーカー初となるサブスクリプションサービス「FMV Prime」の提供開始が発表された。PC購入時の初期費用のハードルを月々の分割払いにすることで抑える。各種サポートプランを利用スタイルに合わせて3年、5年の分割で利用できる。
「LIFEBOOK WA2/F3 Officeなし」の「3年プラン」は月額4980円、36カ月支払総額17万9380円となる。「LIFEBOOK WA2/F3 Officeあり」の「3年プラン」は月額5480円、36カ月支払総額19万7280円となる。