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声だけでディズニー音楽を奏で、世界中のファンを魅了してきたアカペラグループ「ディカペラ」。
この夏、待望の3年ぶりの日本公演が決まった。
演奏曲の半分は新曲というディカペラの新たな世界を、音楽監督のディーク・シャロンさんとバリトン担当のオーランド・ディクソンさんが語ってくれた。

ディズニー初の公式アカペラグループとして2018年に結成。美しいハーモニーで世界中の人々を魅了してきた「ディカペラ」。日本でも19年に全国公演が行われ、夢の国に迷い込んだかのような楽しいステージで、老若男女を熱狂させた。
ただその後、コロナ禍によってグループは3年近く公演活動を休止せざるをえなかった。「夏の日本公演は、私たちが世界に本格的にカムバックする最初の一歩。大好きな日本のみなさんに最高のギフトを贈ろうと、メンバーやスタッフ一同、心待ちにしています」と音楽監督のディーク・シャロンさんは語る。
日本公演では、おなじみの最新ヒット曲から昔の曲まで、ディズニー音楽の集大成となる曲を披露する。なんと29曲中、16曲が新曲。リアル会場での本格的な公演で演奏されるのは、日本初という曲が大半を占めるというから楽しみだ。前回同様、ステージの大型スクリーンにはディズニーアニメの映像やライブアクションが映し出され、サプライズの演出も用意されているという。
「コロナ禍でメンバーと一緒に歌えなくなったことで、改めて自分にとってディカペラというグループの存在の大きさを痛感しました。子供時代にワクワクしながら、夢中で見ていたディズニー映画の音楽を、アカペラで日本のみなさんと共有できることは大きな喜びです」とバリトン担当のオーランド・ディクソンさんは語る。
アカペラは「鳥がさえずるように、人類が声を使って思いを共有し、絆を深めてきた、音楽の最も古い形態」とシャロンさんは言う。そんなアカペラで、時代を超えて老若男女の心をとらえてきたディズニーの音楽を奏でる。それこそが、ディカペラというグループの最大の魅力である。
さらにすごいのが、メンバー一人ひとりがソロとして活躍できる実力の持ち主であることだ。「全米1,500人以上の応募者から選び抜かれたメンバーで結成されたディカペラは、全員がリードシンガーであり、スーパースターという豪華なグループ」とシャロンさんは自負する。実力派シンガーたちの高さや質感の異なる多様な声が、縦横無尽にからみあい、変化してく。そのハーモニーの美しさは、声による魔法のようだ。
「アカペラを通して、調和のすばらしさを人々に伝えたい。どんな困難も人が力を合わせることで解決でき、新たな道が切り開かれると信じています。それを体現しているのがディカペラの音楽です」(シャロンさん)。「大好きな日本のみなさんと同じ空間と笑顔を共有し、この夏、最高の思い出をつくりたいと思っています」(ディクソンさん)声が持つ力、音楽の喜びをわかち合い、老若男女がみんなでとびきりの笑顔になれる。ディカペラの日本公演が、そんな今の時代にもっとも必要な空間となることは間違いない。