『中学生円山』“特別授業”の様子

公開中の映画『中学生円山』主演の草なぎ剛とドラマ「幽かな彼女」に生徒役で出演している若手俳優陣による“特別授業”が6月2日、都内劇場で開催され、草なぎは学生服&セーラー服姿の後輩たちから繰り出される質問にユーモアたっぷりに回答した。

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『中学生円山』は宮藤官九郎の監督第3作。10代ならではの妄想に取りつかれた中学生と彼が済む団地に越してきた謎のシングルファーザーの交流を軸に様々な人間模様が描き出される。

大歓声の中迎えられた草なぎは「マスコミが入っているので今日の僕はつまらないですからね。マスコミの方がいるとハジけたトークができない自分にビックリしています」と自虐的に語りつつも、言葉と裏腹にノリノリで報道陣のカメラ、そして観客に向かってピース! すでに本作での舞台あいさつは約20回にもなるが「たくさんの方に観ていただくのはいうれしい」とニッコリ。「スマスマで楽屋が同じ」という稲垣吾郎から「『中学生』サイコーだよって言われたんですが、本当に観たのか分かんない。稲垣くんは空気読める方なので…」と猜疑心たっぷりに語り笑いを誘った。

フジテレビで放送中の香取慎吾主演の「幽かな彼女」からは、草なぎの後輩であるジャニーズ事務所所属の森本慎太郎、神宮寺勇太、岩橋玄樹をはじめ、松井健太、森迫永依、山本舞香、飯豊まりえ、関柴優、田辺桃子が制服姿で登場。草なぎは教師になりきって「先生、毎週『幽かな彼女』観てますよ!」とノリノリ。生徒たちもすでに『中学生円山』を鑑賞しており「かわいい妄想かと思ってたら、結構キツイ妄想だったけど観てる内に応援したくなった」(森本)、「中学男子ってああいうこと考えてるんだ? とちょっと引きました(笑)」(山本)など様々な感想が寄せられた。

本作を含め、これまで出演した数々の作品の思い出を尋ねられると草なぎは「『円山』は夏の撮影ですごく気持ちよかったし、実はこの映画が一番、苦労が少なかった作品。台本も1回しか読んでない。逆に竹内結子さんと共演した『僕と妻の1778の物語』は100回以上読んだかも。でも撮影はいつも楽しいですよ」と語った。ラブシーンを演じるときの心構えに関しては「みんな見てるから恥ずかしい(笑)。いつも緊張してます」と素直な心情を吐露。その上で芝居に関して「カメラの前でうまくやらなくていい。ある先輩に言われたのは『お前の中に芝居の神様がいてそれが芝居をするんだ』ということ。素直な自分を出せばいい。高倉健さんにもそう言われました」と大先輩からのアドバイスを交えて告白。憧れのスターの言葉に若い俳優陣は目を輝かせて聞き入っていた。

『中学生円山』
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