堤真一が主演する『俺はまだ本気出してないだけ』の公開直前プレミア試写会が10日に都内で開催された。本作には「AKB48 32ndシングル選抜総選挙」(6月8日開票)で見事センターを奪取した“さしこ”ことHKT48の指原莉乃が出演しており、舞台あいさつに登壇した堤や福田雄一監督らもこの話題で持ちきりだった。
映画は「本当の自分を探す」と勢いで会社を辞めるも朝からゲーム三昧、父親には毎日怒鳴られ、高校生の娘に借金し、バイト先ではミスを連発する主人公・大黒シズオが「漫画家になる」と無謀な夢を追う姿を描いた。堤がイメージを覆すダメ男のシズオを、指原は出版社の編集者を演じている。
指原が撮影に臨んだのは、昨年週刊誌をにぎわせた恋愛報道のわずか3日後だったといい「朝イチでプロデューサーから『指原さんがAKBをクビになりました』ってメールが来て(笑)。多分本人も寝てなかったんでしょうね。顔がパンパンで、いつにも増してブサイクだった」と福田監督。それだけに「まさか1年後に、1位になるなんて。えらいことになりました」と驚きを隠せない様子だった。
さらに「現場で『ぜひ頑張ります…。で、堤さんって誰ですか?』って(笑)。なかなかの女ですよ」と福田監督の暴露が止まらない。これに対し、堤も「(指原のことは)全然知らなかった。ロケ場所の事務所の人だと思った」と“反撃”。福田監督によれば「堤さんは『あれがアイドル?』『ホンマにAKBなん?』と言っていた」そうだ。
同日、本作がカナダ・モントリオールで行われる「ファンタジア国際映画祭」(7月18日〜8月6日)で上映されることが発表され「複雑な心境ですね。福田監督の作品は基本的にふざけていますが、これはいい作品に仕上がっているはず」(堤)、「僕の歴史上、一番ちゃんとした映画。堤さんファンの方も『これからは、こういう役をやればいいのに』と思うはず」(福田監督)。舞台あいさつには共演する橋本愛、山田孝之、蛭子能収、原作者の青野春秋氏が同席した。
『俺はまだ本気出してないだけ』
6月15日(土)から新宿ピカデリー他全国でロードショー