「文房具カフェにきたおかげで、文房具の楽しみ方がわかったんです」

恋人と一緒に販売されているペンを見ていた女性は、文房具カフェに初めてきたときのエピソードを教えてくれました。

「初めて文房具カフェに来たのは、デートで表参道にきたときにたまたま前を通ったからなんです。彼はもともと文房具が好きだったけど、私はそんなに興味を持ってなくて。
でも、机の引き出し中に入っていたスケッチブックに『絵でしりとりをしましょう』とあったんです。ふたりで絵しりとりをやってみたら、楽しくて。
文房具カフェにきたおかげで、文房具の楽しみ方がわかったんです。」
 

それ以来、デート中にふたりで絵しりとりをされることもあるそうです。
おふたりの力作を見せていただきました。

 

会場では、ビールを飲みながらペンのインクについて語り合っているグループや、店員さんに話を聞きながら買い物を楽しんでいるご夫婦がいたり、寄せ書きの絵を真剣に描いている方がいたりと、思い思いの過ごし方で、文房具カフェを楽しんでいました。
 

また、今日初めて会ったと思われるお客さん同士でも、「このノート、小学生のとき使っていたの。」「私も。懐かしい。」と、自然と会話をされていました。
お互い「文房具が好き・興味がある人」という共通点があるおかげで、店員さんとお客さん、お客さん同士の距離がずっと近いように感じ、それが居心地の良さにつながっているように思いました。

ただカフェの一部に文房具の販売コーナーを設けるだけでは、このような雰囲気にはならないでしょう。
今までに例のないコンセプトで、これだけ多くの人に魅力を感じてもらうお店にするために店員の皆さんはとても苦労されたのではないでしょうか。

「更新させ続け 永遠に完成することがない空間」という文房具カフェ。
さらなる進化が楽しみなお店です。

私も会員となり秘密の鍵をもらいましたので、また引き出しを開けに伺いたいと思います。

メーカー(非文具系)でエンジニアとして働く、社会人歴9年目のサラリーマン。文房具とiPhoneが大好きで、楽しく効率的に仕事に取り組むための文房具活用法を日夜研究中。愛用している手帳は、「超」整理手帳。最近の悩み:共働きの妻にボーナス支給額が負け続けていること