鈴木優磨(鹿島アントラーズ) (C)J.LEAGUE

7月30日(土)決戦につなげるためにも、次節が大事となる。鹿島アントラーズが『明治安田生命J1リーグ』第22節でヴィッセル神戸を迎え撃つ。

2位鹿島は第20節・セレッソ大阪戦・3-3、第21節・北海道コンサドーレ札幌戦・0-0と2試合連続ドローと足踏みしている。原因は得点ランキングトップを走っていた上田綺世が移籍したからだけではない。リーグ直近10試合の結果を見ても3勝5分2敗と取りこぼしが目立っている。前半11試合で9失点だったが、ここ10試合は17失点。現在、首位横浜F・マリノスとは勝点5差である。鹿島としては第23節での直接対決を前に、これ以上離されるわけにはいかない。

明るい材料もある。中2日で臨んだ7月13日『天皇杯 JFA 第102回全日本サッカー選手権大会』ラウンド16で中3日のガンバ大阪を2-0で撃破。71分MFディエゴ・ピトゥカがピッチに入って4分後に先制ゴールを決めると、さらに4分後に先制弾をアシストしたFWエヴェラウドが左SB安西幸輝のクロスを高い打点のヘッドで叩き込んだ。

これで公式戦4戦3発としたエヴェラウドはもちろん、『JリーグYBCルヴァンカップ』グループステージ第1節でのPK以来、4か月ぶりに得点をマークしたピトゥカもこれで乗っていけることだろう。ゲームキャプテンを務めた鈴木優磨も「今日はチームが明るくなる材料が非常に多かったと個人的に感じている。エヴェがゴールを取れて僕自身もうれしいし、悩んでいた安西のこともうれしいし、ピトゥカもここで完全復活という意味で決めてくれてうれしい」と悩めるチームメイトたちの活躍を喜んだ。

『天皇杯』を悪い流れを断ち切るキッカケにしたい鹿島だが、次の相手が厄介である。16位に甘んじる神戸だが、吉田孝行監督就任後はリーグ戦3連勝。『明治安田J1』第19節・サガン鳥栖戦でFW武藤嘉紀が連続ヘディング弾をマークすれば、ケガを抱えている10番大迫勇也も途中出場ながら2試合連続となる決勝ゴールを決めている。『天皇杯』ラウンド16でも神戸は9人先発を入れ替えるフレッシュな顔ぶれで、第21節と全く同じ11人を並べた柏レイソルに2-1で勝利。いい流れを継続中だ。

リーグ戦の直接対決を振り返ってみると鹿島が27勝9分11敗と相性の良さを見せる。第4節も危なげなく2-0で勝利し、ここ10試合でも5勝3分2敗と勝ち越している。ただ、神戸戦と言えば、『第99回 天皇杯』決勝での0-2を強烈に記憶しているファン・サポーターも多いことだろう。

果たして、鹿島が3試合ぶりの勝利を飾るのか、神戸が4連勝をマークするのか。『明治安田J1』第22節・鹿島×神戸は7月16日(土)・茨城県立カシマサッカースタジアムにてキックオフ。チケットは鹿チケ(Jリーグチケット)にて発売中。試合の模様はDAZNにて生中継。