アイアンマンの歴代アーマーがずらりと展示“ホール・オブ・アーマー” アイアンマンの歴代アーマーがずらりと展示“ホール・オブ・アーマー”

大人気の映画シリーズ「マーベル・シネマティック・ユニバース」(MCU)の世界観を堪能できる『アベンジャーズ展』(AVENGERS S.T.A.T.I.O.N.)が、京都市京セラ美術館の新館 東山キューブで8月26日(金)まで開催中だ。

「アベンジャーズ展 AVENGERS S.T.A.T.I.O.N.」チケット情報

「アベンジャーズ」は、人類を危機から守るために集結したスーパーヒーローの集団。マーベル・コミックに描かれたスーパーヒーローたちを原作に、2012年に映画化され、シリーズものとして世界的に大ヒット。同展は、2014年にニューヨークで開催後、世界24都市を巡回してきた。

まず中に入ると、諜報機関S.H.I.E.L.D.の副長官マリア・ヒルが映像で現れ、「この先にはたくさんの訓練が待ち受けている。準備はいい?」、何だかドキドキする。入場者はアベンジャーズのトレーニング施設で訓練を受けるという体験型になっているのだ。

「キャプテン・アメリカ」のエリアでは、キャプテン・アメリカことスティーブ・ロジャースが愛用する実物大バイクのほか、戦闘で着るスーツや盾(シールド)が並ぶ。彼の最高速度や頭上まで持ち上げられる最大重量のデータ、「キャプテン・アメリカ」が常日頃、自分の肉体と精神を大切にエクササイズしている映像など緻密な資料の数々に見入ってしまう。

「アイアンマン先端工学研究所」では、ハルクが暴走した時に、彼を制御するために作られた巨大な「ハルクバスター」が迎えてくれる。さらに、アイアンマンことトニー・スターク自らが開発してきた戦闘スーツの歴代の「アーマー」がズラリと並び、壮観だ。特に目玉となるのは、「ビカミング アイアンマン」のコーナーで、京都に先立ち開催された東京の同展では大人気で行列ができたという。ここではIT技術を使い、参加者それぞれが、スクリーン上でそのアーマーを装着できる。スーツを着たまま、画面上で色んなポーズを取れるので、つかの間のアイアンマン気分を味わえた。さらに敵とも画面上で戦えるというので、挑戦してみると、至る所から襲い掛かってくる敵は、少し手を振り払っただけで、虫のように砕け散っていき面白い。なるほど、スーパーヒーローたちが無敵なわけだ。

ほかにも、「ブラックパンサー&キャプテンマーベル エリア」「ソーの天文台」など7つのエリアが楽しめるほか、「収容室」では、アベンジャーズの敵であるヴィラン(悪役)たちが文字通り“収容”されている。それぞれのヴィランの表情や展示の仕方が、おどろおどろしくてお化け屋敷のようだ。そして、最後にはアベンジャーズを支えるS.T.A.T.I.O.N.のエージェントになれるかどうかの「ファイナルゲーム」も待ち受けている。ぜひ、この夏、体感してほしい。

取材・文:米満ゆう子