アメリカをはじめ世界中で大人気を誇るスポーツ・エンターテインメント団体「WWE」。今年4月、ニュージャージー州のメットライフ・スタジアムで行われた年間最大のイベント「レッスルマニア29」では何と8万人以上の大観衆を動員し、同イベントの興行収益記録を更新した。その額、何と7000万ドル(約63億円)!
 

 

その人気の源となっているのは、長年の活躍で日本のファンにもおなじみのザ・ロック(現在は映画俳優ドゥエイン・ジョンソンとしても有名)、アンダーテイカー、トリプルHといった面々に加え、今をときめくエース的存在のジョン・シナ、CMパンクら多くのスーパースター(WWEのレスラーなど登場人物の総称)たちだ。

 

バックステージや団体のオフィスで試合につながるストーリーが展開され、試合となるときらびやかなセットの中に組まれたリングでダイナミックな闘いが繰り広げられる。そのストーリーは三角関係や契約問題、政治思想を巡るものまでまさに何でもアリ。WWEは「プロレス団体」とは名乗らない。それは、彼らのやっていることが従来のプロレスをはるかに越えた「究極のエンターテインメント」だという自信の表れなのだ。