(写真左より)薫田真広GM、荒岡義和社長、トッド・ブラックアダーHC (C) 東芝ブレイブルーパス東京

東芝ブレイブルーパス東京が12年ぶり日本一へ始動。8月15日『NTTジャパンラグビー リーグワン 2022-23』へ向けてBL東京のオンライン合同取材が実施された。荒岡義和社長、薫田真広GM、トッド・ブラックアダーHCが出席し、今季のビジョンやチームスピリットが発表された。

荒岡社長「来季優勝するためにどうすればいいか。考えに考え、世界で有数のラグビークラブに変わらないといけないのではないかという考えに至った。強さだけではなく、唯一無二のクラブにならないといけない。世界で有数のユニークなラグビークラブになろうというイメージになった。新たなシーズン、それを具現化するために、プロデューサーに(前静岡聖光学院校長)星野明宏さんを迎え、一緒にやっていきたい」
薫田GM「本日から2022-23シーズンがスタートした。創部74年目で、トッド体制4年目。チームのスピリットを言語化した。選手、チームが立ち戻る場所として『猛勇狼士(もうゆうろうし)』。東芝らしさ、東芝府中のDNAとは何かを考えた。接点で勝つ。フィジカル、接点で勝つだけではなく、トッドが今作っているアタッキングラグビーとハイブリットしていく。選手たちが毎試合このスピリットを体現することをここに誓いたい」
ブラックアダーHC「荒岡さんからユニークなクラブになりたいとビジョンを示され、私もワクワクしている。今季は昨季以上の成績を収めたい。さらにいい選手となり、さらにいい試合をし、ヒジョンの通りに行動し、より良いシーズンを送りたい。チームスピリットを体現することによって、ファンのみなさんとつながっていきたい」

ユニークなチームの説明を求められると、薫田GMはこのように答えた。
「独自性と東芝のこれまでの伝統を融合させること。昨季もユニークなアタックをお見せできたと思う。東芝らしさはドライビングモールとディフェンス。トッドの基本はカンタベリーにあるが、東芝流にアレンジし、昨季戦ったと思うので、さらに磨いていきたい。事業としてのユニークさも追及していきたい」

SH小川高廣とFL/No8德永祥尭、共同主将体制継続の理由をブラックアダーHCはこう述べた。
「小川、徳永は昨季も素晴らしい仕事をしてくれた。共同主将がいることで新たなスタイルに融合できた。ふたりで責任を共有し、FW、BKそれぞれの視点で一貫性を持って強化を進めることできる。ふたりは信用でき、チームを第一に考え行動する人間。チームから信頼され、選手としても成長している」

優勝するために必要なことを質問されると、指揮官は次のように返答した。
「自分たちのラグビーで成長できることはたくさんある。ディフェンスはさらに良くできると思うし、FWパックも成長できると思っている。昨季一気にトップ4へ躍進し、他チームのマークも厳しくなる。自分たちは一貫性を持って準備したい。本当に大事な瞬間瞬間で勝ち切れるためのメンタルの準備していきたい」