藤巻亮太 (C)川野結季歌<衣裳協力:EGO TRIPPING>

ミュージシャンの藤巻亮太が地元・山梨で主催する野外音楽フェス「Mt.FUJIMAKI 2022」が2022年10月1日(土)、2日(日)、山梨県の山中湖交流プラザきららで開催される。

2018年にスタートした「Mt.FUJIMAKI」だが、新型コロナウイルスの感染拡大を受け、20年は開催を断念、21年は都内から無観客生配信での開催となった。今回、3年越しの想いを込めて、初めて2日間での開催が決定した。

藤巻は「ようやく現地でできるぞと楽しみです」と期待に胸を膨らませる。地元の山梨での開催にこだわる理由を「初年度から変わりません。シンプルに気持ちのいい場所なんです。初秋は富士山がよく見えるし、気持ちのいい風が吹くし、気候もちょうどいい。そんな山梨で、県内外の人に、最高の音楽を楽しんでいただきたいと思います」と語る。

1日目は奥田民生、岸谷香、竹原ピストル、中島美嘉、橋本絵莉子、2日目は真心ブラザーズ、MONGOL800、Salyu(×salyu)、小山田壮平(band set)、Saucy Dogがゲスト出演。「昨年、一昨年と現地にお招きできなかった方々にも改めて声掛けしたところ、出てくださることになって、感謝です。新しく出てくださることになった方へも期待しています。僕としてもすごく好きな尊敬するアーティストの方々。どんな歌を歌ってくださるのか、自分自身も楽しみにしてます。Mt.FUJIMAKIバンド(=ハウスバンド)にのってもらって一緒に演奏させてもらう方もいるので、その方々とはここでしか聴けない音楽を届けられたらと思います」と話す。

もちろん、藤巻自身も出演する。1日目はトップバッターとして「最高に気持ちの良い雰囲気が伝わるような」弾き語りを、2日目は締めとして「みんなで盛り上がったり、藤巻はこういう音楽をやりたいんだという姿勢が伝わるような」バンドアクトを予定しているという。

ソロ活動を始めてから今年で10周年。その道のりを「うろうろしながらやってきましたが、自分なりに『音楽って最高だな!』という楽しさをまた見つけた気がします」と振り返る。挑戦だった「Mt.FUJIMAKI」のほか、アーティスト同士の共演や交流、そして観客の前で歌を歌うことに、刺激や影響を受けているといい、「そうしたことが養分になって、また自分の中で楽曲になってく。“循環”の中にいる感覚があって。それはすごくミュージシャンにとって大事なことなんだろうなと思う」と前を向く。

最後にフェスを楽しみにしている観客へのメッセージを求めると、「暑くもなく寒くもなく、本当に気持ちのいい季節。ロケーションだけでも最高なんですけど、これだけ豪華な皆さんの曲が聴けるのは、滅多にないこと。僕もそんな空気を感じながら、歌を届けたいと思いますので、ぜひ遊びに来てほしいと思います!」と話した。

取材・文:五月女菜穂