ポイント4:カカオ豆の種類・特徴

カカオ豆の源流と言われる3種類をご紹介します。

まずは大変希少なクリオロ種。生産量が全体の3%程度と少ない品種で、ベネズエラ、メキシコ中米地域、アジアの一部で生産されています。味はフルーティな香りが特徴で、苦味は少なくマイルドです。

続いてフォラステロ種は、生産量の85%を占めており、西アフリカやブラジル、エクアドルで生産されていて、ベースのビーンズとして用いられています。苦味、渋みと刺激的な香りがあり、コクがあります。

最後にトリタニオ種は、クリオロ種とフォラステロ種の交配で出来た品種で中間的な特徴を持っています。生産量は10~15%くらいで、栽培しやすいことから多くの産地で作られています。

フォラステロ種の派生でアリバ種というものもあります。これはエクアドルのみで栽培され、希少品種となっています。甘い花の香りとナッツのような苦味があります。

カカオ豆の特徴を知っておくと、チョコレートを選ぶ時により好みの味に近づけますね。

ポイント5:カカオの含有量

またカカオの含有量によってチョコレートを選べることも一般的になってきましたよね。70%くらいまでの高カカオであれば美味しく食べられる含有量です。80%を超えてくるとかなりのカカオ好き、ダイエット中の方にお勧めな含有量です。ダイエット中でもチョコレートが食べられるのは嬉しいですよね。

健康志向、糖質制限などの方には90%を超えているものをありますが、味わいとしてはあまりお勧めではないような気がします。高カカオも嗜好や生活習慣に合わせて選ぶといいですね。

ここまでの内容を基に、プレゼントする相手の好みにより近いものを選んでみて下さい。世界中のチョコレートが集まる時期ですから自分用のチョコレートも忘れずに。

告白するバレンタインから楽しむバレンタインに変わってきている今のバレンタイン。チョコレートの特徴を知って、作る時間や選ぶ時間を大いに楽しみましょう!

かみや・ちかよ 株式会社スイートネットワーク代表。マーケティング、試食モニター、商品開発、スイーツコーディネート、販促、販売までスイーツに関して幅広く手がける。日経PLUS1のスイーツランキングや新製品バトルではお馴染み。スイーツ以外ではゴルフや車に興味が深く、ゴルフ場のスイーツを美味しくしたいと願っている今日この頃。公式HP