(写真左より)徳永剛ナショナルチームディレクター、サイモン・エイモーヘッドコーチ

9月29日、男子セブンズ日本代表新ヘッドコーチ就任会見が実施された。男女セブンズ日本代表のサイモン・エイモーテクニカルディレクターが新HCに就任、セブンズ日本代表ナショナルチームディレクターの徳永剛と登壇。ふたりは次のようにコメントした。

徳永TD「『パリ五輪』まで2年を切った中、強化を加速することを期待している。日本人の強みを最大限に生かし、日本のセブンズのスタイルの確立をお願いしたい。まず予選を突破し、『パリ五輪』でメダルを獲得することを目標にしていきたい」
エイモーHC「HCを拝命し、とても光栄に思う。これから数多くの大会を経験し、学んでいくことが我々には必要。これからシーズンが始まるにあたり、我々はどういうプレーをしていきたいのか、アイデンティティを固めていきたい」

『パリ五輪』までの準備期間の短さを問われると、新指揮官はこのように答えた。
「確かに難しいが、時間がどれほどあってもコーチにとしてはもっと時間がほしいもの。物事をシンプルに考え、何を強化すべきか整理していくことが必要。メインになるのは日本人特有のプレースタイルを実践して落とし込んでいくこと。フィットネスレベルを上げていくことも必要。そして選手たちが学び続けることが大事」

日本代表の強みは分析力だと言う。
「日本の分析力を生かせば、どのチームにも勝てると思っている。選手たちが持っているコミットメントも素晴らしい。コーチして興味深いのはコミットメントは強みであり、時として弱みになり得るということ。セブンズではディビジョンメイキングをしていかないといけない。またどの選手もアジリティが素晴らしい。一部の選手だけではなく、全員がアジリティに長けているのはレアだと思う」

新HCは今後のメンバー選考についても言及した。
「これまで20名ほど選手が選ばれてきたが、クリスマス前まではくまなく選手たちを大会で見ていく機会を作りたいと思っている。20名以外の選手も見ていきたいし、所属チームとの関係性もよくしていきたい。若い選手がセブンズで試合経験を積むことは所属チームにとってもプラスになると思っている。門戸は開いているので、多くの選手を見ていきたい」

エイモーHCは『HSBCワールドラグビーセブンズシリーズ』での目標をこう定めた。
「昨季競争力が高まったが、今季はさらに激しいコンペティションになるだろう。それでもこれまでよりもベストの成績を残すシーズンにしていきたい。ポイントも得点もこれまでで最高の数字を残したい。これまで勝ったことのない相手にも勝っていきたい」

男子セブンズ日本代表は9月30日(金)より沖縄合宿を実施。10月22日(土)・23日(日)・タイでの『アジアラグビーセブンズシリーズ』第1戦、11月4日(金)~6日(日)・香港での『HSBC ワールドラグビーセブンズシリーズ2023』第1戦へ向けて準備を進める。