「不倫がバレた後も同じ会社の女性にちょっかいを出し、上司から注意を受けたことなどを知っている娘は『気持ち悪い』と言って夫に近寄らなくなり、もうすぐ離れ離れになるのに家族間の空気が悪くなったのはいたたまれない気分でしたね……。
娘がいなくなればこんな夫とふたりきり、私と娘に残業と嘘をついて既婚の女性と食事に行くような人と老後をともに過ごすなんて、考えられません。
夫は浮気がバレたことに気づいたのか、その後またスマートフォンを見たら今度はパスワードが設定してあり、イライラが募る一方でした。
離婚を切り出したのは娘が新しく借りるアパートの入居日が決まったときで、不動産会社に提出する書類の記入が終わった夫に
『◯◯さんとまた浮気しているよね。もう無理だから』と静かに言いました。
夫はびくっと肩を上げ、何も答えず私を見ていました。
『離婚してください』と重ねて言うと、ため息をついて『わかった』と一言、最後まで謝罪はありませんでした。
もうずっと前に夫婦の愛情なんて消えており、夫にとって私は身の回りの世話をしてくれる同居人みたいな感覚だったのだと思います。
私自身、8年前に不倫されてから再構築の努力をしてきたけど、娘が家を出るとなってこんなありえないことをする夫には1ミリも愛情は湧かず、離婚しかなかったと今も思っています。
娘が離婚に賛成してくれたのも幸いで、その後財産分与で私が多めに貯金をもらい、ローンが終わっている家は夫に渡して私は実家に戻りました」(47歳/サービス業)
我が子が家を出て自活するというタイミングに、昔の不倫相手とよりを戻す配偶者を見てその後も一緒に暮らす気になれるでしょうか。
結婚生活の「いいとこ取り」をしながら別の異性との関係も楽しむ配偶者など、この機会だからこそ離婚が第一の選択肢に挙がります。
また、分別のつく年の子どもならおかしなことをしている親に嫌悪感を持つのは当然で、離婚を応援してくれるのもありがたいですね。
家族を裏切る人間の結末はこれが現実です。