バツ2が嫌どころじゃない、このままじゃ死んでしまうと思いつめて離婚を切り出したら、想像通り『慰謝料を払えば別れてやる』と返してきたので、もう一緒に暮らせないと思い、実家の父親に電話して事情を話しました。
それまでも私の状態を心配してくれていた父はすぐに帰ってくるように言ってくれて、夫が仕事に行っている間に荷物をまとめて家を出ました。
ストレスのせいか体調の悪化がひどく、動けない私に代わって父が夫と話してくれて、『慰謝料はそっちが払うべきだろう』と一喝したら黙ったそうです。
正直に言えばバツ2になることはやっぱり平気じゃないし、この年になっても親に頼らないといけないことも、本当に情けないと思います。
でも、離婚が成立してからうれしかったのは、自分で稼いだお金が手元に残ること、自分と親に使えることで、体調が良くなってからは勤務する日数を増やして前より収入が増えました。
結婚していた頃は、『収入を増やしても全部夫に持っていかれる』と思うと出勤すら嫌になるときが多かったですが、当たり前に働けて、そのお金を手にすることができる今は本当に幸せです。
結婚は誰のためなのか、という大事なことを忘れていました。あのとき離婚を決めてよかったです。
これからは、親に恩返しをしながら自分のために生きていこうと思います」(44歳/小売業)
離婚歴が増えることが嫌でつらい結婚生活に耐える人はいますが、そもそも結婚は誰のためなのか、の視点を忘れてはいけません。
やる気を削ぐような結婚生活から抜け出すと、改めて自分のために生きることの大切さがわかります。
結婚も離婚も、他人ではなく己の意思で決めることができます。
人生は自分のものであり、幸せは自力で作れることを思い出したいですね。