画像提供:神宮司庁

最も美しいと称される風日祈宮御橋は必ず立ち寄ろう

――ご正宮以外で、見どころはありますか?

「ご正宮の次に真っ先に遷宮されるのが、別宮の中でも、内宮の荒祭宮(あらまつりのみや)と、外宮の多賀宮(たがのみや)です。それぞれ内宮と外宮の神さまの荒御魂(あらみたま)が祀られています。荒祭宮と多賀宮も、新旧のお社が並び立っています。かなり間近まで寄れますので、ぜひお参りをしてください。

それから、内宮に御稲御倉(みしねのみくら)という、わかりやすく言うとお米の倉庫があります。こちらも新しくなっているのですが、建築様式がご正宮に一番近いと言われています。ご正宮は間近では見られませんが、御稲御倉であれば近くで見ることができます。

もう一つ、内宮の風日祈宮へ渡る、風日祈宮御橋(かざひのみのみやみはし)という橋があります。宇治橋と同様に、新築されています。内宮で最も美しいと称される場所です。雨の日が特におすすめです。ぜひ橋を渡って、風日祈宮へもお参りをしてください。」

――いやー、さすがに伊勢に縁の深い神主さん。どこを見ればいいのか、焦点が絞れてきました。10月の“遷御(せんぎょ)”のあとは混雑も増すでしょうし、内宮の新旧のお社を確実に見られるという点でも、9月中が一つの狙い目ですね。さっそく旅行計画を練ろうと思います。

千勝神社の千勝満彦さん、ありがとうございました!