『大相撲九月場所』を目前に控え、国技館チケット売場が東京スカイツリーに出張する。9月7日(土)・8日(日)の昼12から午後4時まで、東京スカイツリータウン・ソラマチ5Fの産業観光プラザ すみだ まち処で、入場券を特別販売するのだ。
入場券は15日間全席種を用意。マス席で大相撲の醍醐味を堪能するもよし、イス席で気軽に大相撲に触れるのもまたよし。もちろん、特典もついてくる。表面に白鵬、裏面に日馬富士の勇姿を配したクリアファイルがチケット購入者にプレゼントされる(詳しくはhttps://www.sumo.or.jp/ticket/event_detail?id=42)。
そこで気になるのが、『大相撲九月場所』の展望である。今場所も第69代横綱を中心にした星取り争いが繰り広げられることだろう。それほどまでに、平成の大横綱・白鵬は磐石の強さを見せ付けている。
白鵬は『七月場所』で3場所連続となる26度目の優勝を飾った。これは歴代3位の記録である。白鵬の記録の上を行く横綱は大鵬(優勝32回)と千代の富士(優勝31回)しかいない。朝青龍がV25、貴乃花がV22と言えば、さらに白鵬の偉大さが伝わるだろう。ただ、強いだけではない。堂々とした取り口や豪快な投げは、まさに平成の大横綱の貫禄たっぷり。
他の力士たちは白鵬の独り舞台にさせじと意地を見せたいところ。もうひとりの横綱・日馬富士はここ一年で2度全勝優勝を果たしているが、2度9勝止まりで終わるなど、波が激しい。今場所こその思いは強いだろう。先場所、白鵬の連勝を43で止めたものの、11勝4敗と綱取りは振り出しに戻った大関・稀勢の里は再び頂点を狙う。琴欧洲、琴奨菊、鶴竜も久々の優勝争いへ向けて、虎視眈々。
平成生まれの初の三役となった小結・高安の存在も楽しみだ。新顔と言えば、遠藤の存在を忘れるわけにはいかない。『名古屋場所』では14勝1敗で十両優勝を決めた遠藤は、史上最速の3場所での入幕となった。あまりのスピード出世にまげが結えないほど。今後もあらゆる最速記録の更新が期待される逸材が幕内でどんな取り組を見せるのか、興味は尽きない。
『大相撲九月場所』は9月15日(日)・両国国技館で初日を迎える。チケット発売中。