アーロン・クルーデン(東京サンゴリアス) (c)JRLO

黒星発進となった東京サンゴリアスだが、その後は4連勝。オーストラリア代表27キャップのNO8ショーン・マクマーンと豪州代表41キャップのCTBサム・ケレビ、さらにニュージーランド代表50キャップのSOアーロン・クルーデンを欠いた状況を考えると、まずまずの成績と言えるだろう。とくに『NTTジャパン ラグビーリーグワン 2022-23』第3節・横浜キヤノンイーグルス戦は見事だった。この日東京SGデビューのクルーデンがわずか18分で退場となる絶体絶命のピンチに陥るも、FWが驚異的なハードワークを見せ、BKが決定力を発揮して32-23で逆転勝利を飾ったのだった。前節の花園近鉄ライナーズ戦はメンバーを入れ替えながら、51-10と後半一気に突き放した。次節には主力がリフレッシュした形で試合に臨む。一発退場の出場停止が明けるクルーデンも心に期すものがあるだろう。

次の相手、三菱重工相模原ダイナボアーズはディビジョン1参戦1年目ながら、3勝1分1敗の好スタートを切った。第3節・東芝ブレイブルーパス東京戦ではブレイクダウンの攻防で上回り、23-19の逆転勝ち。前節の静岡ブルーレヴズ戦は残り30秒で同点トライを奪い、サヨナラCGかと思われたが、この日6本中6本決めていたSOジェームス・シルコックがまさかの失敗……。目の前でするりと勝利がこぼれ落ちた相模原DBだが、選手たちは頭を抱えるシルコックに歩み寄って励まし、同点に追い付いたことを喜んだのだった。相模原DBの10番も次にかける思いを強くしたことだろう。

両軍の試合登録メンバーは以下の通り。
【東京SG】
1小林賢太、2中村駿太、3垣永真之介、4ツイ ヘンドリック、5ハリー・ホッキングス、6下川甲嗣、7山本凱、8テビタ・タタフ、9齋藤直人、10アーロン・クルーデン、11テビタ・リー、12中村亮土、13中野将伍、14尾崎晟也、15松島幸太朗、16呉季依典、17石原慎太郎、18祝原涼介、19トム・サベッジ、20箸本龍雅、21流大、22森谷圭介、23河瀬諒介

【相模原DB】
1坂本駿介、2安江祥光、3森本潤、4リンディ真ダニエル、5エピネリ・ウルイヴァイティ、6サム・チョンキット、7佐藤弘樹、8ジャクソン・ヘモポ、9岩村昂太、10ジェームス・シルコック、11アライアサ空ローランド、12フィシプナ・トゥイアキ、13マット・ヴァエガ、14落合知之、15石田一貴、16大塚憂也、17細田隼都、18蜂谷元紹、19中川真生哉、20ヘイデン・ベッドウェル=カーティス、21高橋太一、22奈良望、23ヘンリー ブラッキン

果たして勝点を積み上げるのは3位東京SGか、5位相模原DBか。『NTTリーグワン2022-23』第6節・東京SG×相模原DBは1月29日(日)・秩父宮ラグビー場にてキックオフ。当日は来場者先着5000名に「東京サントリーサンゴリアス×マニフレックス 特製タオルマフラー」をプレゼント。ハーフタイムには新入団する選手の発表とお披露目を行う。チケット発売中。