各キャリアのオススメ点・気になる点
大変に分かりにくい料金について、なるべくシンプルに表組みしてみましたが、それでもやっぱり分かりにくいことこの上ありません。
現時点で言えるのは「極端にお得なキャリアはない」ことです。発売直後では、1円でも安くなるキャリアを追求しても、わずかな差にしかなりません。
さらに、使用期間によって支払総額も変わってきます。そこで、料金以外の視点も含めてで、各キャリアのiPhoneの「オススメ点」と「気になる点」を比べてみましょう。
特に難しく考えずに選んで、それほど損のない選択肢を提供したドコモ
<オススメ点>
「月額の標準料金(基本料+ネット接続料+パケット定額)」と「本体の価格」を、先行する2キャリアに対して割安にしている点に、「頑張ってる感」がにじみ出ています。
微々たる差ではありますが、恐らく「ドコモからiPhoneが出たらすぐに変える」層を多く抱えているため、そのようなユーザーに対して、現状提供できうる最安の条件を出してきたと言えます。
また、MNP乗りかえ、新規契約、同キャリア機種変更のいずれにも、基本的にその最安の条件が適用されるようになっています。
<気になる点>
au、SoftBankとの差別化を図るため、機種代金に対する割引を増やすことで、比較優位性を打ち出していますが、そこは諸刃の剣。「2年間機種変更せずに使い続ける」のが条件になります。つまり、2年間の「月々サポート」による還元が終わる前に、機種変更・解約すると、かえって高く付きます。加えて、同キャリアの無料通話プランには別料金が必要。
また、初めてのiOS機種となるため、9月20日の提供開始時には、利用できない既存サービス(spモードメールなど。PDFファイルの一覧はこちら)も多くあります。
さらに、待ちに待ったiPhone発売のため、ドコモへMNP流入が発生する可能性も高いです。しばらくの間は、不具合や繋がりにくい状況が出ることが考えられるため、混乱が一段落してから乗りかえるのが得策かもしれません。
「待望のiPhoneだ!待てない!」という方も、今までも散々待たされたんですから、その期間に比べたら、混乱が落ち着くまでの期間など、コーヒーブレイク程度に過ぎません。きっと。