カキの体のほとんどは内蔵
カキは卵からかえると殻や岩に付着するのですが、一度岩などに付着すると、ほぼ動かず一生を過ごすのだそう。そのため、筋肉は退化しほぼ内臓が占め、生命維持に必要な最低限の機能しか持たないのです。
その内臓には、1日に多くの海水を吸いこみ、その栄養分を豊富溜めているのだそうです。
11月23日はカキの日
11月23日は、その昔は収穫に感謝する日であり、現在は勤労感謝の日として「勤労を尊び、生産を祝い、感謝し合う」日です。
この日に栄養分豊富なカキを多くの人に食べてもらい、日頃の勤労の疲れを癒して欲しいという意味から11月23日は勤労感謝の日であるとともに、2013年に全国漁業協同組合連合会(全漁連)によって、「カキの日」と制定されたそうです。
海のミルクと呼ばれるカキの栄養
カキは栄養の宝庫だと言われています。そんなカキに含まれる栄養素をご紹介します。
【良質なたんぱく質】
カキには私達の体を作っていくたんぱく質が豊富に含まれています。特に、食物からしか摂取できない8種類の必須アミノ酸をはじめ、全部で18種類のアミノ酸を含む、とても良質なタンパク質です。
【グリコーゲン】
カキは含有する糖質の50%をグリコーゲンが占めています。グリコーゲンは、体内のエネルギーが不足したときに糖質に変化して血液中の糖度調節に使われるため、疲労回復や私たちの活力になる栄養素です。
【タウリン】
血中コレステロールの上昇を抑え、脂肪の消化吸収を促進してくれます。神経系統のトラブル改善にも効果があり、血圧を正常に保ってくれます。
【ビタミン類】
体の働きを正常に保ったり、エネルギーを作るために欠かせないビタミンA・B1・B2・B6・B12・C・ビオチン・コリン・イノシトール・葉酸などが豊富に含まれています。
【ミネラル類】
カルシウム・カリウム・リン・鉄・ヨード・マンガン・マグネシウム・銅・亜鉛・コバルトなどが含まれています。カキには、牛乳の35倍、ほうれん草の7倍もの亜鉛が含まれていると言われており、亜鉛は体内の酵素を作ると言われています。
本当にたくさんの栄養が含まれていますね!