約2年ぶりに平均視聴率が20%を超える『半沢直樹』という熱い作品が生まれた夏ドラマ。(参考記事『【半沢直樹】苦戦するTVドラマ界にも倍返し! 大ヒット真の理由は「堺雅人と○○」』 [ https://ure.pia.co.jp/articles/-/16844 ] )そんな暑い夏が終われば、すぐに秋ドラマの季節がやって来る。
ということで、今回は10月から始まる秋ドラマを紹介。今年の秋ドラマは、前期同様にシリーズもの、続編ものが多く、合計7本。そのなかでは、『相棒』『リーガルハイ』『ドクターX』あたりが高視聴率を狙えそうな注目作となる。
オリジナル作品では、やはり木村拓哉、柴咲コウ、大島優子を擁する『安堂ロイド』が本命か。前期に続きTBS系の日曜劇場が首位を獲得する可能性もある。さて、今期はどれ見る?
『ごちそうさん』 9月30日~
NHK 月~土曜 朝8時 期待度★★★☆☆
89作目の朝ドラ。大正から昭和にかけての東京と大阪を舞台にした、食いしん坊の成長物語。食べることが大好きなヒロインが、恋する乙女から妻へ、そして母へと成長していく姿を、食という生きる力をモチーフにして描く。
ヒロインを演じるのは杏。相手役は『あまちゃん』で若き日の大吉を演じていた東出昌大になる模様。出演は他に、財前直見、原田泰造、吉行和子、近藤正臣、宮崎美子、奥貫薫、キムラ緑子、加藤あい、高畑充希、前田亜季、宮嶋麻衣など。
脚本は『JIN-仁-』『世界の中心で、愛をさけぶ』『白夜行』などの森下佳子が担当する。原作モノとオリジナルの差が激しい森下佳子の脚本にはちょっと注目か。
『あまちゃん』の直後だけに地味な印象は拭えないが、NHK大阪制作の朝ドラらしい作品にはなりそう。
『刑事のまなざし』 10月7日~
TBS系 月曜8時 期待度★★★☆☆
薬丸岳の同名連作短編小説をドラマ化。40歳を超えて少年鑑別所の法務技官から警察官に転身した新人刑事が、さまざまな事件の真相に迫るヒューマンミステリー。
主演は椎名桔平。他に、松重豊、要潤、北村有起哉、小野ゆり子などが共演する。かつては加害者の心に寄りそう仕事をしていた主人公が、ある事件をきっかけに被害者家族となり、犯罪者を憎む気持ちも抱えているところがポイント。
キャストにも厚みがあるので、前作、前々作に続き、またこの枠は丁寧な作品をつくってくれそう。
『海の上の診療所』 10月14日~
フジ系 月曜9時 期待度★★★★☆
瀬戸内海の無医島を巡る実在の病院船をモチーフにしたヒューマンラブストーリー。腕は確かだが美女に弱い医師を松田翔太、曲がったことが大嫌いな気の強い看護師を武井咲が演じる。
毎回ひとつの島を訪れ、それぞれの島でマドンナが登場し、そのマドンナに主人公がホレてフラれるという、寅さんのパターンで描いていくらしい。
無医島が抱える医療問題を描く部分と、ラブを含めた人間ドラマのバランスがよければ、かなり面白く見られるかも。チーフDは『Dr.コトー診療所』の中江功。瀬戸内海の景色もキレイに撮ってくれそう。
『変身インタビュアーの憂鬱』 10月21日~
TBS系 月曜24時28分 期待度★★★☆☆
KAT-TUNの中丸雄一が、天才推理作家と天才インタビュアーの2役を演じるコメディミステリー。小説の題材となる事件を調べるために、編集者とある町を訪れた主人公が、隠された事実に近づいていく。
脚本・演出は三木聡。ということで、『熱海の捜査官』が好きだった人にはたまらないテイストのドラマになりそう。
相棒となる編集者を木村文乃が演じる他、松重豊、ふせえり、松尾スズキ、岩松了、眞島秀和、光石研など、クセのある俳優が多数出演する。