【いま注目のトレンドワード・252】 2月13日、ミュージカル『刀剣乱舞』の2023年新作公演が決定し、メインビジュアルとともに公演情報が公開された。Twitterでは山姥切長義の名セリフ「お前たちの死が来たぞ」をもじった「俺たちの死が来たぞ」とのツイートが続出。「俺たちの死」がトレンド入りを果たした。
日本刀×イケメンのコラボで人気を博した『刀剣乱舞』
今回話題となったのは、2次元のゲームの世界観を3次元の舞台で再現する2.5次元ミュージカル『刀剣乱舞』。『刀剣乱舞』は擬人化された日本の名刀「刀剣男士」を育成するオンラインのシミュレーションゲームだ。2015年のサービス開始以来、「とうらぶ」の略称で親しまれている。「刀剣男士」は皆イケメンのため若い女性の間で人気を集め、「刀剣女子」と呼ばれる日本刀に興味を持つ若い女性が急増した。
トレンド入りで注目を集めた山姥切長義は、備前長船長義作の名刀。現在は重要文化財として徳川美術館に所蔵されている。山姥を退治したことが山姥切長義の名前の由来だ。『刀剣乱舞』では銀髪に蒼眼、肩にはマントを巻いた美青年となって登場する。
そんな山姥切長義のセリフ「待たせたな、お前たちの死が来たぞ」をもじって話題となった「俺たちの死」。意味はオタク用語としてよくある「召される」「尊死」に類似しているようだ。一見物騒に思えるが、ファンとしては「素晴らしさで天に昇るような気持ちになるに決まっている」という喜びが「俺たちの死が来た」という表現になって出回った。
Twitterでも「ついに俺たちの死が来た!」「俺たちの死が来るのを楽しみにしています」と、ファンたちが「俺たちの死」を心待ちにしているのがうかがえる。(フリーライター・井原亘)
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■Profile
井原亘
元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている