アンデルソン・ロペス(横浜F・マリノス) (C)J.LEAGUE
対照的なスタートとなった『2022明治安田生命J1リーグ』王者と『2022JリーグYBCルヴァンカップ』覇者が激突する。3月3日(金)『明治安田J1』第3節で横浜F・マリノスとサンフレッチェ広島がピッチ上でハイレベルな攻防を繰り広げるのだ。
王者・横浜FMは開幕戦で川崎フロンターレを敵地で撃破。早々にトップ下の西村拓真が相手のミスを逃さず先制ゴールを奪うと、前半の内に左WBエウベルが追加点をマーク。後半は相手の猛攻に遭うも、CB畠中槙之輔&角田涼太朗(エドゥアルド)が跳ね返し、後半アディショナルタイムの1失点に抑えた。続くホーム開幕戦では浦和レッズを完封。立ち上がりからビルドアップを意識した横浜FMがチャンスメイク。18分左へ右へ幅を使った攻撃からCFアンデルソン・ロペスがヘディングシュート一閃。後半は浦和ペースとなるも慌てず騒がず。畠中&角田が締めるところを締め、疲労が溜まった終盤にも連動したハイプレスを披露するとともに、89分には途中出場のヤン・マテウスがとどめの一撃を沈めて2-0。
連勝発進したケヴィン・マスカット監督は「強い相手に対し、パフォーマンスも結果も素晴らしい試合ができた。2点目は自分たちの仕掛けから、ゴールにつながった。自分たちがやろうとしていることはいくつか出せた。メンタルの強さも出ていた」と満足した色を見せた。
一方のカップ戦王者はまさかの未勝利。広島は北海道コンサドーレ札幌との開幕戦ではVAR誤審もあり、不運なスコアレスドロー。J1昇格組のアルビレックス新潟を迎えた第2節は前半に2失点を喫する苦しい展開となった。後半15本ものシュートの雨を降らすも、得点はDF塩谷司のゴラッソのみ。ミヒャエル・スキッベ体制2季目へ自信を持って臨んだ広島にとって、ホーム2連戦で勝点1は誤算だろう。ピッチ上で繰り広げている内容は決して悪くないだけに、ここでリーグ戦王者を叩き、浮上のキッカケを掴みたいところ。
リーグ戦での通算対戦成績を振り返ってみると、横浜FMが35勝7分20敗と勝ち越し。ただ過去10試合横浜FMが5勝1分4敗とほぼ互角の展開となっている。昨季第7節ではハイプレスで主導権を握った広島が横浜FMの4倍の16本ものシュートを放ち、2-0の完勝。第20節も横浜FMのシュート数13本に対して広島は18本と上回ったものの、今度は横浜FMが決定力を見せ付けて3-0とした。さらに昨季は『ルヴァンカップ』準々決勝で両軍は顔を合わせ、第1戦・3-1、第2戦・2-1と広島が連勝で4強入りを決めたのだった。
果たして、横浜FMが3連勝を飾るのか、広島が今季初勝利を獲得するのか。『明治安田J1』第3節・横浜FM×広島は3月3日(金)・ニッパツ三ツ沢球技場にてキックオフ。チケットはJリーグチケットにて発売中。試合の模様はDAZNにて生中継。





