ファンだけではない。当のロビー・ディーンズ監督も『NTTジャパン ラグビーリーグワン 2022-23』第10節の無敗対決を楽しみにしていた。3月3日、埼玉ワイルドナイツは試合前日会見を実施、ディーンズ監督はクボタスピアーズ船橋・東京ベイ戦に向けてコメントした。
「ポイントはセットピースと規律。クボタはチャンスがあればモールからトライを狙ってくる。マルコム・マークスといういいHOがいて、カウンターとターンオーバーもうまいチーム。我々のテクニックと精度が求められる。ただひとつ言えることは面白い試合になるということ。みなさんと同じように私もゲームを楽しみにしている。天気も晴れるようだ。ラグビーをするには絶好の天候と言える」
試合登録メンバーは次の通り。
1稲垣啓太、2坂手淳史、3平野翔平、4リアム・ミッチェル、5ルード・デヤハー、6福井翔大、7ベン・ガンター、8ジャック・コーネルセン、9小山大輝、10山沢拓也、11マリカ・コロインベテ、12ダミアン・デアレンデ、13ディラン・ライリー、14長田智希、15野口竜司、16堀江翔太、17クレイグ・ミラー、18藤井大喜、19長谷川崚太、20ラクラン・ボーシェー、21高城佑太、22ヴィンス・アソ、23丹治辰碩
指揮官はメンバーについて言及した。
「(SH)内田(啓介)と(SO)松田(力也)は脳震とうの疑いがあり、メンバー外となった。(PRヴァル)アサエリ(愛)は軽いハムストリングのケガがあり、メンバー変更を余儀なくされた。ポジティブなこともある。マリカ、そしてルードも戻って来てくれた」
11トライを量産するWTB木田晴斗の印象を問われると、ディーンズ監督はこう返答した。
「すごくアタックが好きなチームだと感じているし、若い選手が次々出てきて選手層が厚いと感じている。(木田が)エネルギーがありスピードのある選手だと理解している。ただ我々としては彼がグラウンドを走り回る姿は見たくない。明日はお互いの戦術の色が出る試合になると思う。いいマッチアップが見られるでしょう」
ディーンズ監督は木田のトイメンに同じくルーキーの長田を回した。
「毎回長田がやってくれることをやってくれればと思っている。(本来CTBだが)WTBの経験があるので、うまく対応している。ハングリー精神が彼の強み。アタックでもディフェンスでもチームに貢献することを考えてくれる選手。経験がある選手が周りにたくさんいるので、それも彼の助けになっている。彼自身周りのことを気にせず、自分の役割を果たすことに集中できている」
果たして、ノーサイド後首位に立っているのは埼玉WKか、S東京ベイか。『NTTリーグワン2022-23』第10節・埼玉WK×S東京ベイは3月4日(土)・熊谷スポーツ文化公園ラグビーにてキックオフ。試合の模様は日本テレビ(関東ローカル)にて生中継。