少し草食系男子と似ている?臆病者だけど正義感が強いのび太くんの魅力
●その1:優しくて素直だから一途な恋愛ができそう
のび太くんの性格が優しいのは、みなさん周知の事実ですよね。しかし、単に優しいというわけではなく、なかでものび太くん良さはどんな相手に対しても隔たりなく接することができるところではないでしょうか。
たとえば、1999年3月6日『のび太の宇宙漂流記』と同時上映した『のび太の結婚前夜』の冒頭シーンで、おばあさんの荷物を運ぶのを手伝ってあげたり、同作品でのび太くんが式の日程を一日間違えた帰り、車に引かれそうなネコを無理して助けてあげたり……。空港までネコを飼い主まで届けようとしたり、と不器用ながらにも、その一途な姿勢は女性から見ても心惹かれる光景だと思います。
その証拠に、結婚前夜にしずかちゃんのお父さんが言ったセリフに、こんな言葉がありました。
「あの青年は人の幸せを願い、人の不幸を悲しむことのできる人だ。それが一番人間にとって大事なことだからね」
有名なひと言ですので、ご存じな方も多いのではないでしょうか。また、このシーンでつい涙ぐんでしまった方も多いはず。まさに、のび太くんの魅力はこのセリフに集約されている、と言えそうですね。
●その2:男らしいとは言い難いけど、いざというときの正義感は逞しい
のび太くんはジャイアンのように男らしいわけでも、出来杉くんのように頭が良いわけでもありません。いわゆる、グイグイと女性をリードしてくれるタイプではなさそうですが、いざというときの勇気と正義感の強さは作中のどんなキャラクターにも優るとも劣らないのではないでしょうか。
というのも、2000年3月11日に公開された大長編シリーズ第20作目『どらえもん のび太の太陽王伝説』の作中でこんなセリフがありました。それはティオという王子様と一緒に命をかけてサッカーをしようとする、サカディのシーン。
「王子様。ぼくが味方したって、大した戦力にはならないと思うけど……。1+1は、1よりも少なくなるとは、ぼく思わない」
あの運動音痴ののび太くんがみずから大勢の観客のいる前で、堂々とそう宣言する……。そんな勇気ある行動は、普段見る臆病者の彼とは想像もつかない姿だけに、とても格好いいですよね。