角田涼太朗(横浜F・マリノス) (C)J.LEAGUE
30周年を象徴するカードだ。Jリーグ元年から唯一J1の舞台で続くオリジナル10対決である。2勝1分1敗同士の対決となった『The CLASSIC』は、今季を占う意味でも重要な意味を持つ。『2023明治安田生命J1リーグ』第5節・横浜F・マリノス×鹿島アントラーズがキックオフを迎える。
前節はともにフラストレーションが残る結果となった。連覇へ向けて連勝発進した横浜FMは『明治安田J1』第3節でサンフレッチェ広島とスリリングなドローを演じた後、3戦未勝利だった北海道コンサドーレ札幌に0-2の完敗を喫した。リスクを恐れない積極的なプレッシングで札幌がペースを掴んだ。相手にやりたいことをやられた横浜FMは強度の高いマンツーマンディフェンスの前に前半はシュート0に封じられ、守備ではミスがそのまま失点につながったのだった。
試合後、ケヴィン・マスカット監督は「失点してから相手のやりたいようにやられてしまった。相手がどうこうよりも自分たちが攻撃に入った時、後方ではボールを握れるが、どのように前方向へ向かっていくのか。そういったところの質を伸ばしていかなければいけない。それは攻撃陣だけではなく、チーム全体としてやっていかなければいけない」と課題を挙げた。
一方、鹿島は前節、2勝1敗の好スタートを切ったアビスパ福岡とスコアレスドロー。後半早々にボランチ佐野海舟が2枚目のイエローカードを受けて退場。数的不利に陥るも、復帰後初出場の昌子源と同じく今季鹿島に帰って来た植田直通のCBコンビが守備に安定感をもたらし、互角にやり合った。ただ最後までゴールは奪えず。川崎フロンターレに逆転負けを喫した第2節でもMF荒木遼太郎が退場。11人で戦った開幕戦と第3節は勝点3を獲得しているだけに、今一度不要なカードと激しくいくべき局面の整理が必要である。
リーグ戦の通算成績を振り返ってみると鹿島が34勝8分24敗とリード。しかし、昨季は横浜FMが連勝。アウェイの第8節は82分から怒涛の3連発で3-0、ホームでの第23節は鹿島のシュートを2本に封じ込める2-0の完勝。16年ぶりに横浜FMがダブルをやってのけたのだった。それ以前は鹿島が5連勝、合計16ゴールで打ち合いを制してきた。
果たして、リーグ3勝目を飾り、上位に進出するのは横浜FMか、鹿島か。日本代表に選ばれたFW西村拓真、初選出されたDF角田涼太朗のモチベーションも高いことだろう。『明治安田J1』第5節・横浜FM×鹿島は3月18日(土)・日産スタジアムにてキックオフ。当日はレジェンドの木村和司、水沼貴史、坂田大輔、田中隼磨が来場し、トリコロールランドステージでトークショーを実施。OB4人の現役時代のフォトカードも無料配布する。チケットはJリーグチケットにて発売中。試合の模様はDAZNにて生中継。





