3月29日、ヨーロッパ遠征に参加するなでしこジャパンのメンバーが発表された。会見に出席した池田太監督は次のように抱負を語った。
「2月のアメリカでの『シービリーブスカップ』に続き、海外遠征で準備できること、チームを完成させるこの時期、『ワールドカップ』に出る相手と対戦できることをうれしく思う。7月の『MS&ADカップ』もあるが、またひとつ積み上げて本大会に臨みたい」
なでしこジャパンのメンバーは以下の通り。
【GK】1山下杏也加(I神戸)、21平尾知佳(新潟L)、18田中桃子(東京NB)
【DF】4熊谷紗希(バイエルン)、5三宅史織(I神戸)、12乗松瑠華(大宮V)、2清水梨紗(ウェストハム)、22清家貴子(浦和)、24守屋都弥(I神戸)、3南萌華(ローマ)、19宝田沙織(リンシェーピング)、25石川璃音(浦和)
【MF】8猶本光(浦和)、14長谷川唯(マンチェスター・シティ)、15杉田妃和(ポートランド・ソーンズ)、16林穂之香(ウェストハム)、6長野風花(リバプール)、7宮澤ひなた(マイ仙台)、13遠藤純(エンジェル・シティ)、20藤野あおば(東京NB)
【FW】10岩渕真奈(トッテナム)、11田中美南(I神戸)、17小林里歌子(東京NB)、9植木理子(東京NB)、23浜野まいか(ハンマルビー)
米国遠征での課題を受けて、今遠征で確認したい点を質問されると池田監督はこのように答えた。
「3試合あり、成果と課題があった。1・2回チャンスをスコアにつなげられなかったので、アタッキングサードでのパス、シュートの精度を上げていきたい。スピードのあるチームのカウンターにどう対処するのか、今回見たい。米国遠征では強度、アグレッシブさを見直していった。その成果として自分たちから仕掛けられるアグレッシブさ、勇敢さを今回も出していければと思っている。また本大会が近付くので、細かい部分の共有、ひとり退場者が出た時の時計の進め方などを共有したい」
ポルトガル戦、デンマーク戦のテーマはこうだ。
「ポルトガルはプレーオフを勝ち抜いた勢いがある。前線のスペースへ走るアグレッシブなチームを相手にどうチャンスを作り、どう決めていくかがテーマ。デンマークは非常に組織立ったチーム。最近4バックにしているので、7日(金)に試合(スウェーデン戦)をしっかり見たい。『W杯』に向けた流れを作れればと思っている」
米国遠征のメンバーから猶本、田中美南が追加した点を問われると。
「ふたりは『WEリーグ』でもしっかりプレーしている。我々のチームに力を加えてくれると思い招集している。5月には『WEリーグ』もあるので、まだまだ見たい選手はいる」
なでしこジャパンは4月7日(金)・ギマラインス(ポルトガル)でのポルトガル女子代表、11日(火)・オーデンセ(デンマーク)でのデンマーク女子代表と対戦。2試合ともNHK BS1にて生中継。