レアンドロ・ダミアン(川崎フロンターレ) (C)J.LEAGUE

今季ホーム未勝利の川崎フロンターレが好調名古屋グランパスを等々力陸上競技場で迎え撃つ。2勝2分3敗・勝点8の『明治安田生命J1リーグ』13位に甘んじる川崎Fに対して、名古屋は4勝2分1敗・勝点14の2位。第2節・鹿島アントラーズ戦での2-1の大逆転劇も第6節・北海道コンサドーレ札幌戦での4-3のド派手な打ち合いでもいい流れを作れなかった川崎Fとしては、難敵相手にホーム初勝利を挙げて浮上のキッカケを掴みたいところ。4月13日、メディア対応した指揮官もその考えに同意した。

「ホームゲームが一番チームが乗っていける。喜び合える姿を自分も一番見たいし、ファン・サポーターにも味わってほしい。でも自分の思いが強すぎてもいけない」

キャスパー・ユンカー、永井謙佑、マテウス・カストロという危険な3トップを並べる名古屋だが、鬼木達監督は相手の対策よりも自分たちのサッカーに重きを置く。
「積極的にプレーすることは変わらない。自分たち主導で考えていきたい。カウンターを怖がれば怖がるほど、自分たちの良さは出ない。取られたら全員で全力で戻るとか当たり前のことをやり続けることが大切」

7試合で2失点と堅守も誇る相手だが。
「次の相手は堅守、今Jリーグで一番守備が堅い相手なので、そんな相手にクオリティや思い切りの良さをぶつけて、どれだけチャンスを作れるか、楽しみ。ひとつ勝てば、ひとつ入れば、札幌戦のようになると選手たちに言っている。シュートを打つこと。キレイに崩してゴールを入れるとか考えずにオウンゴールでもディフレクションでもいいと伝えている」

7試合中3試合で無得点、イマイチ調子が上がらない現状も楽しんでいると監督は言う。
「成績として出ていないが、僕自身はすごく楽しんでいると選手たちに伝えた。競争のところがしっかり見えるのもあるし、今日のトレーニングも活気があって、やろうとしているプレーや意図のあるプレーがチーム全体としてあった。あとは本番のピッチで出せるか。僕はこういう時が成長できるタイミングだと思っている。向き合うことで成長できると思っている。逃げずにやり続けることが大事」

リーグ戦での通算対戦成績を振り返ってみると、川崎Fが22勝7分7敗と圧倒。過去5試合でも川崎Fが4勝1分と負けなし。ホームでは9戦負けなし、等々力での黒星は2012年8月まで遡らないといけない。

果たして、川崎Fが相性の良さを生かしてホーム初勝利を飾るのか、それとも名古屋が今季の勢いそのままに10年8か月ぶりとなる等々力でのリーグ戦白星をマークするのか。『明治安田J1』第8節・川崎F×名古屋は4月15日(土)・等々力陸上競技場にてキックオフ。チケットはJリーグチケットにて発売中。試合の模様はDAZN、NHK名古屋・岐阜・津にて生中継。