つまりは逆に賭けると良いということ……?(画像はイメージ)

【こっそりミームを教えます・92】 ネット上で次々と現れては定着していくミームたち。中には「とある界隈」で重点的に使われているものも。今回紹介する「粗品の呪い」もそんなミームのうちのひとつだ。「粗品の呪い」とはどの界隈で使われるミームなのか、さっそく見ていこう。

あまりの的中率の低さに競馬界で囁かれるジンクス“粗品の呪い”

まず、「粗品の呪い」の粗品とはお笑い芸人「霜降り明星」の粗品さんのこと。プロフィールの趣味欄に“競馬”とある通り大の競馬好きで知られており、自身のYouTubeではたびたび競馬予想を配信している。とはいえ、彼の予想的中率は決して高くない。むしろかなり低い方で、どうやらここに「粗品の呪い」がミーム化した背景があるよう。

毎回真剣に予想をするのだが見事に外れる上に、レースの本命馬までも粗品さんが“勝つ”と予想すると負けてしまう。そんな事態が多発し、競馬ファンの間で「粗品の呪い」と囁かれるようになったのだ。

極めつけは2021年12月の「有馬記念」。粗品さんは本命の「エフフォーリア」が勝つと予想し、同じくエフフォーリアに賭ける予定の人たちは「粗品の呪いでエフフォーリアが負けるのでは」と戦々恐々としていた。しかし、レース結果はエフフォーリアの優勝。ついに「粗品の呪い」が解けたのかと思いきや、フタを開けてみると粗品さんは土壇場でほかの馬に賭けていたことが判明したのだ。

粗品さんが馬券を買うと負け、買わないと勝つ「粗品の呪い」。主に競馬界隈でよく見るミームだが、そのほかのギャンブルでも使われている。

当の本人にとっては嬉しくないジンクスであるものの、周囲からは予想する際のひとつの指標として役に立っているようだ。みなさんも今度馬券を買う時には、粗品さんの予想をチェックしてからにしてみてはいかがだろう。(フリーライター・井原亘)

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■Profile

井原亘

元PR会社社員の30代男性。現在は流行のモノや現象を追いかけるフリーライターとして活動中。ネットサーフィンとSNS巡回が大好きで、暇さえあればスマホをチェックしている