(写真左より)日本ラグビーフットボール協会岩渕健輔専務理事、ニュージーランドラグビー協会マーク・ロビンソンCEO

5月10日、日本ラグビーフットボール協会(JRFU)はニュージーランドラグビー協会(NZR)と今後の協力関係に関する覚書を締結。JRFU岩渕健輔専務理事、ジャパンラグビーリーグワン(JRLO)東海林一専務理事、NZRマーク・ロビンソンCEOが記者会見に登壇し、次のようにコメントした。

岩渕専務理事「今日このような会を持ててうれしく思う。自分たちはまだラグビーのトップではない。NZからいろんな知見を得て、いつか追い越せるようなユニオンを目指したい。今日は非常に大きな第一歩。早くNZに勝てるよう年間30試合くらい戦いたい(笑)」
東海林専務理事「ファンにエキサイティングな試合を届けるため、プレーオフを前にNZRとJRFUの締結、リーグワンとスーパーラグビー(SR)の交流の機会を得たことをうれしく思う」
ロビンソンCEO「今日は我々にとってもシンボリックな日。オールブラックス、マオリオールブラックス、オールブラックスXVが定期的に日本へやって来て試合をすることをうれしく思う」

国際カレンダーが厳しい中、いつ試合を組むイメージか問われると、ロビンソンCEOはこう返答した。
「カレンダーは非常にタイトだが、今のカレンダーでも7月と10月に試合を組めると思っている。今後7月と10月に来日することを思い描いている」

日本のティア1改めハイパフォーマンスユニオン入りが濃厚とされるが、今回の締結に影響したかという質問には岩渕専務理事が答えた。
「影響はあったかと言うと、今回の話とは関係ない。日本のラグビーの課題は定期的にレベルの高い戦いを提供できていないところにある。毎年黒いジャージが来てくれるのは競技力の面だけではなく、ファンベースでも大きなこと」

SRとの交流の大枠について東海林専務理事が説明した。
「現在検討中だが、大きな方向性として日本でやる、上位の複数チームでやるととらえている。なるべく多くのチームが参画できる形で考えている」

契約は2027年までだが、長期契約を見据えていると言う。
岩渕専務理事「2027年までの契約にしているのは国際カレンダーが不透明だから。2027年で終わるのではなく、いったん2027年に置いている」
ロビンソンCEO「岩渕さんの言うことに同感。このパートナーシップは長い期間、発展的に考えている。今回の発表は第一歩」

『NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23』プレーオフトーナメント準決勝・埼玉WK×横浜Eは5月13日(土)、S東京ベイ×東京SGは14日(日)、3位決定戦は19日(金)にいずれも秩父宮ラグビー場、決勝は5月20日(土)・国立競技場にてキックオフ。7月には『リポビタンDチャレンジカップ2023』を開催。7月8日(土)・秩父宮ラグビー場にてジャパンXV×オールブラックスXV、15日(土)・えがお健康スタジアムにて日本代表×オールブラックスXVがラインナップされている。