『Jリーグ30周年記念スペシャルマッチ』をキッカケにしたい。いやFC東京は国立競技場での多摩川クラシコで悪い流れを断ち切らなければならない。
4月22日の『明治安田生命J1リーグ』第9節では5分右SB中村帆高、28分トップ下安部柊斗の早い時間帯の2点を守り抜き、5連勝中のサンフレッチェ広島から2-1で5試合ぶりの勝利を手繰り寄せると、続く第10節も8分に右WG仲川輝人の股抜きシュートで先制し、すぐさま追い付かれるも前半の内にCFディエゴ・オリヴェイラが豪快な一撃を決めた。後半のPKはオリヴェイラが失敗し、3点目はならなかったものの終盤に中央を固めてアルベル監督の古巣アルビレックス新潟から勝点3を奪った。2連勝で波に乗ると思われたが、5月に入って暗雲が垂れ込める。
5月3日の第11節ではアビスパ福岡にシュート2本に封じられて0-1で敗れると、5月6日の第12節は北海道コンサドーレ札幌に17本ものシュートを放たれて1-5。FC東京も13本のシュートを放つも、仲川の意地の一発のみにとどまった。
対する川崎フロンターレはGWに勝負強さを取り戻した。4月29日の福岡戦では大雨の中、相手を上回るハイインテンシティでペースを握ると、12分に先制、47分に追加点、65分にダメ押しと効果的にゴールを重ねて3-1。4試合ぶりに勝点3を獲得すると、5月3日の京都サンガF.C.戦ではスコアレスドロー濃厚と思われた90+4分、途中出場のMF大島僚太のクロスから同じく途中出場のFW小林悠が劇的ヘッディング弾をズバリ。5月7日・サガン鳥栖戦では待望の今季ホーム初勝利をマークした。互いに強みを出しながら、川崎Fが後半早々のインサイドハーフ脇坂泰斗の決勝ゴールを守り抜いた。戦線復帰した左WGマルシーニョも躍動。第6節から3試合で7失点を喫した守備陣もGK上福元直人とボランチのジョアン・シミッチが先発に入った後は4試合で2失点、2試合連続クリーンシートで復調を担っている。
GW前の両軍の順位はFC東京が8位、川崎Fが15位だったが、GWを終えて川崎Fは6位、FC東京は11位と逆転した。多摩川クラシコの通算成績でも川崎Fが21勝9分10敗と勝ち越している。しかも川崎Fが7連勝中。FC東京のリーグ戦での白星は2018年5月まで遡らなければならない。
果たして、FC東京がリーグ戦と多摩川クラシコの連敗を止めるのか、川崎Fが相性の良さを生かしてリーグとクラシコの連勝を伸ばすのか。『明治安田J1』第13節・FC東京×川崎Fは5月12日(金)・国立にてキックオフ。キックオフ前にはスポーツくじWINNERの応援隊長を務めるウエストランドのトークショーを実施、テレビ朝日『ラブ!!Jリーグ』でMCを務めるりんたろー。(EXIT)とせいや(霜降り明星)が「多摩川”コ”ラシコ」で子どもたちを応援する。ほかにもイベント・企画を多数用意している。チケットはJリーグチケットにて発売中。試合の模様はDAZNにて生中継。