『NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23』プレーオフトーナメントに消化試合はない。横浜キヤノンイーグルスも東京サンゴリアスも3位決定戦へ必勝を期す。沢木敬介監督(横浜E)が「このゲーム(準決勝)の成長を来週、もう一度見せたい。全員で3位を狙っていきたい」と言えば、田中澄憲監督(東京SG)も「今季最後のゲームになるので、しっかりとチームのプライドを持っていくことが大事」とキッパリ。
横浜Eは王者埼玉ワイルドナイツに真っ向勝負を挑み、砕け散った。前半こそ2トライを奪いリードするも、埼玉WKはショットを重ね17-15と思ったほどリードを築けず。そして後半数的不利を付かれて豪州代表WTBマリカ・コロインベテのハットトリックなど5トライを畳み掛けられて20-51で屈した。
一方、東京SGは開始5分LOツイ ヘンドリックが退場となるも、レギュラーシーズン2連敗を喫したクボタスピアーズ船橋・東京ベイを相手に最後まで食らい付いた。前半を10-8で折り返し、56分に逆転トライ、77分に連続トライを許して13-24で勝負ありと思われたが、ここから驚異的な粘りを見せた。80分にSOアーロン・クルーデンがトライを奪うと、84分に途中出場の尾崎泰雅が左サイドを疾走しトライ。だがTMOでペナルティが判明してノートライに。ならば86分、残り5mからのラインアウトモールでインゴールになだれ込んだが、TMOでもグラウンディングは確認できず。18-24で東京SGの2年連続決勝進出は断たれたのだった。
両軍の試合登録メンバーは以下の通り。
【横浜E】
1安昌豪、2庭井祐輔、3杉本達郎、4マックス・ダグラス、5リアキマタギ・モリ、6コーバス・ファンダイク、7嶋田直人、8シオネ・ハラシリ、9ファフ・デクラーク、10田村優、11松井千士、12梶村祐介、13ルテル・ラウララ、14イノケ・ブルア、15小倉順平、16三好優作、17岡部崇人、18松岡将大、19ソセフォ・ファカタヴァ、20シオエリ・ヴァカラヒ、21山菅一史、22南橋直哉、23エスピー・マレー
【東京SG】
1森川由起乙、2堀越康介、3細木康太郎、4小林航、5ハリー・ホッキングス、6下川甲嗣、7小澤直輝、8トム・サンダース、9齋藤直人、10アーロン・クルーデン、11尾崎泰雅、12サム・ケレビ、13中野将伍、14尾崎晟也、15雲山弘貴、16中村駿太、17小林賢太、18祝原涼介、19カラム・マクドナルド、20飯野晃司、21流大、22森谷圭介、23河瀬諒介
レギュラーシーズンの直接対決では東京SGが連勝。第3節は東京SGが数的不利を跳ね除けて32-23、第15節は雨の中東京SGが11-9の我慢の逆転勝ちを収めた。果たして、横浜Eが3度目の正直で白星を飾るのか、東京SGが2度あることは3度あるを実践するのか。『NTTリーグワン2022-23』プレーオフトーナメント3位決定戦は5月19日(金)・秩父宮ラグビー場にてキックオフ。チケット発売中。