木田晴斗は喜びよりも身の引き締まる思いを口にした。5月24日、ラグビー日本代表に初選出。『NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23』でベストフィフティーンとベストラインブレイカーを受賞、2位となる16トライをマークし、クボタスピアーズ船橋・東京ベイの初優勝に貢献した新人WTBは次のように率直な感想を口にした。
「ここのメンバーに絡んでいくのが今季の目標だったので、結果が出てうれしい。ただまだスタート地点でここからが勝負。目標が達成したわけではない。メンバーに選んでもらって光栄だが、ここから再スタートという気持ち」
日本代表への思いは『ラグビーワールドカップ(RWC)2019』で強くしたと振り返る。
「高校生の時から海外でプレーしたいと言っていた。日本代表よりも一段上の海外で活躍する選手になりたいと公言していた。大学生の時に日本で行われた『RWC』を友達と見て、松島(幸太朗)選手ら両WTBが活躍しているのを見て、『RWC』で日本代表として活躍したいと思うようになった」
日本代表コーチ陣からは次のようなレビューを受けた。
「前に出てスペースを潰すディフェンスや下に入ってドミネートするタックルは言われたので、個人練習として取り組んだし、より意識して試合に臨んだ。11番として左足のキックであったり、ハイボールへのコンテストのフィジカリティは長所だと言われた」
木田は今後ポジション争いを勝ち残るための鍵にワークレートを挙げた。
「いろんなところで上回らないといけない。自分のキックの精度や利き足が左のところ、ほかのWTBは大きい選手が多いので、ワークレートでしっかり上回って、ワークレートがありながら、自分のランニングも生かすというところで上回りたい」
さらに代表合宿ではディフェンスを意識して臨むと言う。
「ディフェンスのところ。ディフェンスのコネクトや相手のスペースを奪うディフェンス、FBとのコネクション、ディフェンスのところを意識したい」
そして『RWC2023』の大舞台で試したいものは?
「やっぱり自分のランニングスキルがどれだけ通用するか、フィジカルがどこまで通用するか」
日本代表は6月12日(月)~30日(金)・浦安合宿、7月3日(月)~8月3日(木)・宮崎合宿を実施。ジャパンXV として7月8日(土)・秩父宮ラグビー場にて『リポビタンDチャレンジカップ2023』オールブラックスXV戦に臨み、その後日本代表として7月15日(土)・えがお健康スタジアムにてオールブラックスXV戦、 7月22日(土)・札幌ドームにて『リポビタンDチャレンジカップ2023 パシフィックネーションズシリーズ』サモア代表戦、7月29日(土)・東大阪市花園ラグビー場にてトンガ代表戦、 8月5日(土)・秩父宮にてフィジー代表戦に臨む。