長田智希(埼玉ワイルドナイツ) (C)スエイシナオヨシ

長田智希がスイッチを入れた。5月24日、ラグビー日本代表に初選出。『NTTジャパンラグビー リーグワン2022-23』で新人賞とベストフィフティーンを受賞した新人CTBは次のように率直な感想を口にした。

「うれしい気持ちもあるが、それよりもやるしかない。がんばるしかないという気持ちが大きい。リーグワンの結果でオフになったところがあるが、オンにしてやるしかない」

これまで日本代表コーチ陣とのミーティングもなかった長田は、代表チームをどのように見ていたのか。
「パナソニックだとあくまで日本での戦い方。世界で戦うとなると、日本人の強みのボールを継続して動かしたり、CTBというポジションではフィジカルを生かして前へ出ることやパス、キックの部分など、色んな所を求められると思う。合宿で成長して貢献できればと思っている」

代表合宿へは何を意識して臨むのか問われると、長田はこう答えた。
「まずは自分の強みを出していくこと。その前にこのチームに参加するのが初めてなので、チームが目指すラグビーを理解して、その中で自分がどう貢献できるか考えていきたい」

長田はポジション争いに生き残るための鍵にフィジカルを挙げた。
「ひとつはCTBである以上、(中村)亮土さんのようにフィジカルで戦えることを見せるのが大事だと思っている。CTBというポジション柄、世界とフィジカルで戦うことは避けられない。今季もそこは成長しているとは思うが、試合の中で足りないと思っていた。シーズンで試合が重なり、フィットネスや筋力が落ちてきていると思うので、しっかり筋トレをして合宿に臨めればと思っている」

『RWC2023』でもボールを持って前へ出る自信はある。
「それぞれのチームで自分の役割をしっかり理解して、求められることに応えていく。その中で自分の色を出しながら、チームに貢献するところが自分自身では強みだと思っている。アタックだとボールキャリーで前へ出る部分。そこのフィジカルは自信があるし、ボールもらう前に少しずらして前へ出るところも自信がある。相手のアタックをしっかり予測してディフェンスの穴を埋められる選手になっていきたいと思っている」

日本代表は6月12日(月)~30日(金)・浦安合宿、7月3日(月)~8月3日(木)・宮崎合宿を実施。ジャパンXV として7月8日(土)・秩父宮ラグビー場にて『リポビタンDチャレンジカップ2023』オールブラックスXV戦に臨み、その後日本代表として7月15日(土)・えがお健康スタジアムにてオールブラックスXV戦、 7月22日(土)・札幌ドームにて『リポビタンDチャレンジカップ2023 パシフィックネーションズシリーズ』サモア代表戦、7月29日(土)・東大阪市花園ラグビー場にてトンガ代表戦、 8月5日(土)・秩父宮にてフィジー代表戦と対峙する。