次こそ決める。勝ってウーマンエンパワーメントトロフィーを掲げる。6月3日(土)、三菱重工浦和レッズレディースが『2022-23 Yogibo WEリーグ』第21節に臨む。舞台は浦和駒場スタジアム、相手は大宮アルディージャVENTUS。あとは新たな歴史を刻むだけだ。
前節は初優勝の重圧か。5月27日、勝てば優勝で長野Uスタジアムに乗り込んだ浦和Lは開始11分、右サイドから中央へ切り込んだ猶本光のラストパスを、島田芽依がトラップしながらGKの動きを確認し、冷静に右足で流し込んだ。幸先よく先制するも守りの意識が芽生えたのか、その後はAC長野パルセイロ・レディースにボールを握られ、ヒヤリとする場面も。前半は持ち堪えた浦和だが、68分シュート性の右クロス弾で追い付かれると、90分左サイドを深く破られ折り返しをダイレクトで決められて逆転負けを喫したのだった。
試合後、楠瀬直木監督は「勝利を届けたいし、それを一緒に分かち合いたいが、ファン・サポーターのみなさんは連動した守備や厚みのある攻撃を喜んでくれると思う。もう一度やり直して、次は駒場でいいゲームを届けたい」と誓った。
『2022-23 Yogibo WEリーグ』は残り2試合。2位INAC神戸レオネッサとは勝点6差。浦和は次節引き分けでも初優勝となるが、それでは前節結果よりも内容を悔やんだ楠瀬監督も選手も納得しないだろう。浦和が目指すのは自分たちのサッカーの実践である。その先に勝利があり、その結果としてタイトルがあるのだ。
だが、大宮Vも目の前で浦和の歓喜の瞬間を目撃するつもりはさらさらない。現在連敗中。第18節はAC長野に0-2、前節ジェフユナイテッド市原・千葉レディースに序盤2点のビハインドを負いながら、40・42分仲田歩夢の2ゴールで前半の内に追い付くも、後半2点を返されて2-4の悔しい敗戦を喫した。6勝4分8敗、五分の星に戻すために、さいたまダービーで負けるわけにはいかない。
果たして、浦和が『2022-23 WEリーグカップ』に続き2冠を達成するのか、大宮Vが敵地で意地を見せるのか。『2022-23 Yogibo WEリーグ』第21節・浦和×大宮Vは6月3日(土)・駒場スタジアムにてキックオフ。チケット発売中。