横浜F・マリノスが本領を発揮しつつある。今季初の3連勝で首位・ヴィッセル神戸を追撃。台風の影響で『明治安田生命J1リーグ』第15節・神戸×川崎フロンターレが開催中止となったこともあり、2位横浜FMが勝点33で並んだのだ。
前節は鮮やかな逆転劇となった。開始40秒でCFアンデルソン・ロペスが電光石火の先制ゴール。右ウイングのヤン・マテウスの切り返しからのクロスを頭で叩き込んだ。その後FC東京が盛り返して、ディエゴ・オリヴェイラの2点で逆転されたが、勝負を決める3点目を許さず。ハーフタイムにケヴィン・マスカット監督は自分たちのサッカーを取り戻すことを強調し、後半へ送り出した。
後半は互いにチャンスを作る中、62分CBエドゥアルドのアーリークロスにA・ロペスが絶妙なタイミングで抜け出し、右足を合わせて同点。2試合連続2ゴールを決めた。その後交代選手を次々投入し、69分に数的有利となると、横浜FMはゴールへの圧力をさらに高めた。そして89分途中出場の水沼宏太のラストパスを同じく途中投入のマルコス・ジュニオールが落ち着いて決めて勝負あり。スリリングなシーソーゲームを見事な逆転劇で締め括った。
試合後、喜田拓也主将は「後半、色は出せた。相手のことを考えるよりも、自分たちの色を出そうと。退場のイレギュラーはあったが、自分たちの姿勢が後半に表れたと思う。ただ前半の試合運びについてはもっと質を上げられると思う」と勝って兜の緒を締めた。
対する柏レイソルは17位と苦しむも、復調の兆しを見せはじめた。第16節・北海道コンサドーレ札幌戦は4-5で敗れたが、それまで15試合で9得点という攻撃力不足を打破。6月7日の『天皇杯 JFA 第103回全日本サッカー選手権大会』2回戦・山梨学院大PEGASUS戦では公式戦5戦目にして井原正巳新体制初勝利を記録。大学生相手に若手中心のメンバーで臨んだ試合とはいえ、大量7得点はポジティブな結果である。柏としてはこの流れを強豪相手にも維持したいところ。
リーグ戦直接対決の通算成績は柏の21勝11分20敗とほぼ互角の展開だが、過去3シーズンでは横浜FMが3勝2分1敗とリードする。昨季は1勝1敗。第2節は柏が3-1の逆転勝利を手繰り寄せると、第18節では横浜FMが4-0と快勝を収めた。
果たして、横浜FMが白星街道を突き進むのか、柏がリーグ戦でも井原体制初勝利を届けるのか。『明治安田J1』第17節・横浜FM×柏は6月10日(土)・日産スタジアムにてキックオフ。当日は『M-1グランプリ2022』王者ウエストランド、ももいろクローバーZの高城れにとともに横浜DeNAベイスターズと横浜ビー・コルセアーズのマスコット、パフォーマンスチームが来場。来場者にはI☆YOKOHAMA MATCH限定ステッカーをプレゼント。チケットはチケットF・マリノス(Jリーグチケット)にて発売中。試合の模様はDAZNにて生中継。