(写真左より)佐々木則夫JFA女子委員長、池田太監督、田嶋幸三JFA会長

6月13日、『FIFA女子ワールドカップ オーストラリア&ニュージーランド 2023』に臨むなでしこジャパンのメンバー発表会見が行われた。記者会見には田嶋幸三JFA会長、佐々木則夫JFA女子委員長、池田太監督が出席、指揮官は次のように選考理由を語った。

「私が就任したから選手それぞれが成長し、強いなでしこを取り戻そうという大きな志を持ち挑戦を続けてくれた。23名を発表するが、関わってきたすべての方々に感謝を伝えたい。自信を持ってこの23名を選び、『W杯』へ準備を進めたい。厳しい戦いの中でも頂点を目指して戦う。熱い試合、熱い一瞬一瞬をみなさんと作り出していけたらと考えている。選手には責任と覚悟と大好きなサッカーで頂点を目指す喜びを持って戦ってほしいし、戦っていきたい。大きな渦を作っていけたら」

なでしこジャパンのメンバーは以下の通り。
【GK】山下杏也加(I神戸)、平尾知佳(新潟L)、田中桃子(東京NB)
【FP】熊谷紗希(ローマ)、猶本光(浦和)、田中美南(I神戸)、三宅史織(I神戸)、清水梨紗(ウェストハム)、清家貴子(浦和)、守屋都弥(I神戸)、長谷川唯(マンチェスター・シティ)、杉田妃和(ポートランド・ソーンズ)、林穂之香(ウェストハム)、南萌華(ローマ)、長野風花(リバプール)、千葉玲海菜(千葉L)、植木理子(東京NB)、宮澤ひなた(マイ仙台)、高橋はな(浦和)、遠藤純(エンジェル・シティ)、石川璃音(浦和)、藤野あおば(東京NB)、浜野まいか(ハンマルビー)

メンバー選考で重視した点を問われると、池田監督はこのように答えた。
「総合的に考えた。これまでの活動でのパフォーマンスや影響、所属先での現状、『W杯』での戦い、いろんなシチュエーション、いろいろなシミュレーションをした中で選手を選ばせてもらった」

3度『W杯』に出場し前回の代表活動でも10番を背負った岩渕真奈について質問が飛ぶと。
「岩渕選手のなでしこへの思い、プレーがチームを引き上げ、このチームのために戦ってくれた。このタイミングで23名を選ぶ中でひとつの理由ではなく、代表活動、コンディション、所属先での現状、さまざまなシチュエーションを考え23名を選ばせらもらった。彼女だけではなくこのタイミングで選ばれなかったなでしこの成長に手を貸してくれた選手たちに感謝している」

前線の選手の経験不足を指摘されると。
「もちろん経験が必要だとも考えた。若い選手の勢い、野心というプラスもある。世界大会と言えば、『東京五輪』に出た選手もいる。経験と若い選手のアグレッシブさは考え、ポジティブな要素でこういう構成になった」

なでしこジャパンは7月14日(金)・ユアテックスタジアム仙台での『MS&ADカップ2023』パナマ戦を経て、22日(土)・ザンビア戦、26日(水)・コスタリカ戦、31日(月)・スペイン戦と『W杯』グループステージを戦う。パナマ戦のチケットは発売中。