FC東京にとって、文字通りリスタートの一戦だ。『明治安田生命J1リーグ』第18節・名古屋グランパス戦はシーズン折り返しのゲームであり、ピーター・クラモフスキー新監督の初陣でもある。
アルベル・プッチ・オルトネダ前体制では5勝4分8敗・勝点19の12位。現在3連敗、直近4試合で勝利なしであった。ここ4試合でディエゴ・オリヴェイラが4ゴール、チームも6得点と攻撃はまずまずだが、守備は10失点、3試合連続3失点中だ。クリーンシートは3月18日の第5節・名古屋グランパス戦まで遡らなければならない。GKヤクブ・スウォビィクの神がかった好守をもってしても17試合で28失点である。
クラモフスキー監督がチームに合流したのが6月20日、早速守備の建て直しに着手した。2018年から横浜F・マリノスでヘッドコーチを務め、2020年は清水エスパルスの監督、2021年途中から今年4月までモンテディオ山形の監督を務めたクラモフスキー監督は「なるべくシンプルな形で落とし込めるようにした。情報を与え過ぎても選手たちに入っていかない」と、球際やハードワーク、攻守の切り替えなど戦いのベースの部分を強調した。さらに喫緊の課題であるクロス対策も実施。新監督は「自分たちの形があり、どう対応していくのか。守備を安定させて無失点に抑えられるようにしたい」と語った。
相手の名古屋グランパスは10勝5分2敗・勝点35の2位、目下4連勝中だ。マテウス・カストロが3試合連続ゴールをマークすれば、キャスパー・ユンカーは4戦4発である。ただ堅守を誇る名古屋としては5試合連続でゴールを献上しているのはやや不満が残る結果かもしれない。また長谷川健太監督は指揮官が交代した古巣を「基本的には清水、山形の戦い方を踏襲するのではと思っている。でも実際どういうメンバーで来るか読めないところがあるので、自分たちの戦いをしっかりとやることが肝になる」と警戒する。
リーグ戦での通算対戦成績ではFC東京が18勝11分14敗とリードするが、直近6試合は4分2敗。FC東京は3年間白星から遠ざかっている。
果たして、FC東京がクラモフスキー新監督の初陣を勝利で飾るのか、FW永井謙佑、MF米本拓司、DF丸山祐市と、かつてともに戦った名前が散見される名古屋が5連勝をマークするのか。『明治安田J1』第18節・FC東京×名古屋は6月24日(土)・味の素スタジアムにてキックオフ。大会当日は『NO PLANET, NO TOKYO』を開催、こどもたちとともに社会や地域の課題解決の方法を考えるキッカケとなるさまざまなイベントを実施。さらに小学生以下の来場者には『NO PLANET, NO TOKYO』キッズTシャツをプレゼント。チケットはJリーグチケットにて発売中。試合の模様はDAZNにて生中継。