ともに次が大事だ。2戦連続ドローで足踏みを余儀なくされた4位浦和レッズにとっても、2連勝で9位まで順位を上げてきた川崎フロンターレにとっても、後半戦一発目の『明治安田生命J1リーグ』第18節は重要なゲームである。
前節はもったいない引き分けとなった。6月11日の『明治安田J1』第17節・横浜FC戦は相手の3倍となる15本ものシュートを放つも、決定機と言えたのは45分のボランチ岩尾憲の左CKをCBマリウス・ホイブラーテンが折り返し、右SB酒井宏樹が詰めたシーンと、54分に左SH関根貴大のスルーパスを右SH大久保智明がドリブルで持ち込み右足を振り抜いた場面くらいであった。終盤は走力で勝る横浜FCに押し込まれながら、スコアレスドローに終わったのだった。
試合後、マチェイ・スコルジャ監督は「我々にとっては残念な結果になった。攻撃面ではビルドアップ、特にファイナルサードではもっと貪欲にプレーしなければいけない。クロスが上がってもペナルティーエリア内にひとりしかいなかった。足元で受けようとする選手が多かったので、もっと背後に抜けていく選手も必要だった」と改善点を口にした。ただこれで5月20日から続いた7連戦が終了。リフレッシュして迎える後半戦で再びいい流れに乗りたいところ。
対する川崎Fは前節、サンフレッチェ広島に1-0。マンツーマン気味のディフェンスに苦しみ、チャンスの数で上回れるも、56分自陣でインサイドハーフ脇坂泰斗がダブルタッチで相手をはがすと右サイドの家長昭博へ展開。家長が持ち上がり、スペースへ走ったCFレアンドロ・ダミアンへパスを送ると、ダミアンはヒールパス。そこへ走り込んだ脇坂がバースデーゴールをズバリ。勝負を決める2点目は生まれなかったが、2試合連続完封で勝点3を手繰り寄せた。
試合後、鬼木達監督は「前半戦は望んでいる順位ではないし、内容もやらないといけない部分はある。自分たちの目指すべきものをもう1回見つめ直して戦っていかないといけない。それと同時に勝つことにもっともっとフォーカスしていきたい」と巻き返しを誓った。
リーグ戦での通算対戦成績を振り返ってみると、川崎Fが15勝10分12敗とリード。ただし昨年第23節で浦和が3-1で勝利し、4年ぶりに白星をマークすると、今季第9節では試合終盤に1-1の引き分けに持ち込んだ。
果たして、浦和が1か月前の『JリーグYBCルヴァンカップ』グループステージ第5節に続き勝利を獲得するのか、川崎Fがカップ戦の借りを返すとともに3連勝を飾るのか。『明治安田J1』第18節・浦和×川崎Fは6月24日(土)・埼玉スタジアム2002にてキックオフ。チケット発売中。試合の模様はDAZN、テレ玉にて生中継。