いよいよ試合数で並ぶ。『AFCチャンピオンズリーグ2023』決勝のため、未消化だった『明治安田生命J1リーグ』第13節が6月28日(水)にキックオフ。他チームに遅れること4日、浦和レッズが後半戦に突入する。
1試合消化ゲームが少ない浦和は8勝6分3敗・勝点30の暫定5位。首位を走る横浜F・マリノスは勝点39、浦和としては、何としても“2ゲーム差”に詰めておきたいところ。暫定4位セレッソ大阪は勝点32と射程圏内なのだから、なおさらである。
ただ、3試合連続ドローと足踏みを余儀なくされている。6月24日『明治安田J1』第18節・川崎フロンターレ戦は悔しい引き分けとなった。前線にホセ・カンテ、2列目に大久保智明、安居海渡、高橋利樹が並ぶ布陣で得点力アップを狙うも、フィニッシュの精度を欠いた。前半は川崎Fペースに終わると、ハーフタイムで高橋から関根貴大にスイッチ。
53分GK西川周作のキックに大きく飛び出したGK上福元直人がヘディングでクリアすると、ハーフウェイラインを超えたところでボールを拾った関根が迷わず右足一閃。超ロングシュートは無人のゴールにワンバウンドで吸い込まれた。3試合ぶりの得点で勢いを乗ると思いきや、わずか5分後西川がバックパスの処理を誤りまさかのオウンゴール。思わぬ形で試合は振り出しに戻ると、78分には途中出場したばかりの小塚和季が一発退場。それでも浦和は数的有利を生かせず、最後までスコアは動かなかった。
試合後、マチェイ・スコルジャ監督は「判断のところで問題があった。突破したあと、クロスを上げられる場面がいくつかあった。またミドルシュートを打てるのに、さらにパスを出そうとする場面もあった。シュートを打つ判断も足りなかったかもしれない」とゴールが遠い要因を語った。
対する湘南ベルマーレは11試合勝ちなしとより深刻な状況に陥っている。前節・サガン鳥栖戦は相手を上回る19本ものシュートを放ちながら0-6の大敗。2勝6分9敗・勝点12の最下位に沈む。ただ相手のプレスをはがすと一気にゴール前まで侵入している。チャンスも数多く作っている。あと必要なのは決定力である。山口智監督も「それは今起きていることではなく昔からあること。(チャンスの)回数を増やしても無理ならもっと回数を増やさないといけない」と課題と向き合う。
J1通算対戦成績は浦和が19勝5分10敗と勝ち越すも、直近5試合の結果を見ると1勝3分1敗。『JリーグYBCルヴァンカップ』を含めると3戦連続ドローと引き分けが目立つ。
果たして、浦和が1か月ぶりの勝利で4位に浮上するのか、湘南が3か月ぶりの白星で最下位を脱出するのか。『明治安田J1』第12節・浦和×湘南は6月28日(水)・埼玉スタジアム2002にて開催。チケット発売中。試合の模様はDAZN、テレ玉にて生中継。