3連勝は譲れない。『明治安田生命J1リーグ』第20節で浦和レッズとFC東京が激突する。
前節の勝利は大きかった。浦和は中2日の強行軍を跳ね除けたのだった。7月1日・駅前不動産スタジアムでの第19節・サガン鳥栖戦は開始7分、早々に先制点を献上した。しかし、浦和はすぐさま反撃に出る。11分、敵陣で相手スローインを奪うとボランチ伊藤敦樹が右サイドへ侵入し、グラウンダーのクロスを放つと、CFホセ・カンテがワンタッチでシュートコースを作りすかさずニアを打ち抜いて同点。38分にはハーフウェイライン手前のFKでGKの位置を確認したボランチ岩尾憲が超ロングシュート一閃。スーパーゴールで逆転したのだった。
56分興梠慎三と関根貴大が投入されると、早速ふたりで見せ場を作る。59分ゴール前でボールを受けた興梠が右へはたくと、関根が左足を振り抜き、GK朴一圭が好セーブ。77分にはCKから関根が惜しいヘディングシュートを放った。第12節・湘南ベルマーレ戦での2ゴールで覚醒した感のある関根は2試合連続弾はならなかったものの、ゴールの匂いを感じさせるプレーを見せた。
試合後、マチェイ・スコルジャ監督も「試合前から難しい試合だとわかっていた。立ち上がりに失点してしまい、さらに難しい試合に陥った。しかし、このような難しい試合でも勝者のメンタリティーを持って、諦めずに戦い、しっかり得点を取ることができた。3試合連続引き分けのあと2連勝し、サマーブレイクまでいい流れになった」と評価した。
対するFC東京は監督交代後、いい流れに変わった。3連敗のチームを受けたピーター・クラモフスキー監督はハードワークと球際と攻守の切り替えを徹底し、第18節・名古屋グランパス戦・2-0、第19節・柏レイソル戦・1-0と2試合連続クリーンシート。攻めてはCFディエゴ・オリヴェイラが6戦7発とゴールラッシュを見せている。クラモフスキー監督は「今改善しているところ。大事なのは運動量と献身的に戦うこと。献身的に戦い、勝点3を奪った選手たちを誇りに思う。ただ、もっといいチームになっていくために、もっともっとやるべきことはある」と選手を評価しつつ、さらに高みを見据える。
J1通算対戦成績は浦和が22勝11分10敗と大きく勝ち越すも、直近10試合では3勝4分3敗の五分の星となっている。
果たして、3連勝を飾るのは浦和か、FC東京か。浦和としては興梠のFW初となるJ1通算500試合出場を勝利で飾りたいところ。『明治安田J1』第20節・浦和×FC東京は7月8日(土)・埼玉スタジアム2002にてキックオフ。同試合では4年ぶりとなる『GoGoReds!デー』を開催。一部を除いた指定席各席種において小中高生のチケット料金が『550円 Go(ゴー) Go(ゴー) Reds(レッズ)!』価格となる。チケット発売中。試合の模様はDAZNにて生中継。