安部裕葵(浦和レッズ) (C)URAWA REDS

7月14日、安部裕葵の浦和レッズ加入会見が行われた。2017年に鹿島アントラーズでプロデビューし、2019年にスペインのバルセロナ・アトレティック(バルセロナB)へ渡った24歳のアタッカーは、次のように意気込みを語った。
「チームに合流してもう1週間くらい経つが、選手、スタッフが温かく迎えてくれて非常に居心地がいい。サポーターとはまだ会えていないが、早く試合に出てスタジアムでお会いできるようがんばりたい」

浦和の印象を問われると、次のように答えた。
「前線がとにかく流動的でポジションの縛りがなく戦えているので、そこに魅力を感じている。守備が固いのは数字にも表れている。小さい時に自分が唯一足を運んだことがある浦和レッズの試合。家族、友人も試合を観に来やすい環境にある。今まではなかなか見てもらえる環境になかったので、そういう意味でもうれしい」

負傷続きでここ2シーズン公式戦から離れている安部は復帰目途についてこう返答した。
「部分的に合流した段階で、オフ明けなのでまず心肺機能を上げているところ。コンディションはだいぶ前にケガがあったので、メディカルに相談しながら調整している。少しでも早く復帰したい」

ポジションへのこだわりはないと言う。
「ポジションに関しては右だろうが、左だろうが、真ん中だろうが、1トップだろうが、どこでもいいプレーできると思う。そこは監督の判断だったり、周りの選手がプレーしやすい形になればいい」

とにかくピッチに立つことが最優先だと安部は続けた。
「まずピッチに立つこと。ピッチに立ったらゴールなのか、アシストなのか、守備をがんばることなのか、時によって違う。まずピッチに立つこと」

安部は背番号7に見合った活躍を約束した。
「(背番号7を選んだ理由は)空いていたから。でもいい番号。世間的にサッカーで魅力的な番号。背番号に見合ったパフォーマンスをしたい」

また土田尚史スポーツダイレクター(SD)と西野努テクニカルダイレクター(TD)は安部に期待することをこのように語った。
土田SD「彼らしいプレーをピッチで出してほしい。具体的に言うと攻撃面でアクセントになってもらいたい、結果につながるプレーをしてほしい」
西野TD「今の浦和に足りていないボックスでの得点力を期待している。世界と浦和の差はないという彼の経験を伝えてもらい、そういうメンテリティも発揮してもらいたい」

浦和は7月16日(日)・ヨドコウ桜スタジアムでの『明治安田生命J1リーグ』第21節・セレッソ大阪戦の後、8月2日(水)・CSアセット港サッカー場での名古屋グランパスとの『天皇杯』ラウンド16まで、束の間のサマーブレイクに入る。次のホームゲームは8月6日(日)・埼玉スタジアム2002での『明治安田J1』第22節・横浜F・マリノス戦となる。