問題だったのは、職場の人。

隠しても仕方ないと思って会社の人には離婚したことを話したのですが、別れた原因については元夫の不倫ではなく『性格の不一致』としていました。

噂好きな女性社員がいて、不倫で離婚したなんて知られたら陰で何を言われるかわからなかったので、自衛のつもりでした。

ところが、具体的なことは何も話していなかったのに『子どもができなかったせい』『性生活がうまくいっていなかったのでは』と結局はあれこれ言われていることがわかって。

仲のいい同僚が教えてくれて、『否定しておいたけど、本当に勝手よね』と一緒に怒ってくれました。

この同僚にも性格の不一致で離婚したとしていますが、自分たちの選択で子どもは作らないことなどを話していたので、かばってくれたのだと思います。

気がついたのは、結婚している社員のなかで子どもがいない家庭は少ないことで、そのせいもあって余計に好奇の目で見られたのかもしれません。

仕事はきちんとこなしてきたし、離婚後も大きなミスなどなくやれているのに、給湯室で一緒になった別の部署の女性社員がさっと離れていくのを見ると、前は普通に話していたのになと寂しかったですね……。

私生活で一方的な憶測を持たれて注目されるのが、こんなにつらいとは思いませんでした。

噂が耳に入った男性の上司から『暇なやつの言うことなど気にするな』と言われて少し元気が出ましたが、離婚って他人にとってはこんなに関心を持たれるものなのかと予想外に疲れています。

いま住んでいるアパートの近くには知っている人がいないので気楽に過ごせていますが、しばらくは会社に通うのが憂鬱になりそうです」(36歳/営業)

人の離婚について、原因などあれこれ探ってくる人はどんなところにもいます。

上司の言う通り暇な証拠ですが、会社の社員など距離が近ければ避けることもできず、ストレスが溜まる一方ですよね。

離婚の結果、以前より充実した自分になれても、外の世界では思いがけない関心を呼ぶこともあります。

それでも、胸を張って堂々と過ごすのが正解であり、バカバカしい噂はスルーして過ごす強さが自分のためといえます。

プロフィール:37歳で出産、1児の母。 これまで多くの女性の悩みを聞いてきた実績を活かし、 復縁や不倫など、恋愛系コラムライターとして活躍中。「幸せは自分で決める」がモットーです。ブログ:Parallel Line