「ぴあ」調査による11月22日、23日に公開された映画・満足度ランキングは、約14年ぶりとなる高畑勲監督の最新作『かぐや姫の物語』がトップに輝いた。2位に全米で社会現象を巻き起こした青春小説を映画化した『ウォールフラワー』が、3位に人気ゲーム『ペルソナ3』の劇場版アニメーション第1弾『PERSONA3 THE MOVIE #1 Spring of Birth』が入った。
1位の『かぐや姫の物語』は、日本古来の物語文学『竹取物語』を原作としたアニメーション作品。観客からは「水彩画のような美しい色彩の映像に引き込まれた。情はあるが物語の筋がしっかりしていて、大きな感動が味わえた」「日本でしか作れない作品。日本のアニメを誇らしく思った」「絵のタッチが柔らかくて、その中でかぐや姫が最後まで意志を貫き通す“強さ”が描かれていて、さすが高畑監督だと思った」「どこか儚い印象を持っていた“かぐや姫”のイメージが一変する映画だった」「最後のシーンはもちろん、親に反発するかぐや姫の姿が自分と重なって涙が出た」など、10代から70代までの幅広い世代から支持を集めた。
2位の『ウォールフラワー』は高校生チャーリーの学校生活を瑞々しく描いた青春映画。主演のローガン・ラーマンが、エマ・ワトソン、エズラ・ミラーらと共演している。出口調査では、「自分の学生生活の思い出がよみがえり、よくわからないが涙が流れてしまった」「主人公の変化が甘酸っぱくてカワイイ。自分の高校時代も間違っていなかったんだなと思った」「単なる青春映画かと思ったら、奥が深くて心に残った」「ローガン・ラーマンが秘めた思いと葛藤を自然に表現していてよかった。これからも注目したい俳優のひとりになった」などのコメントが寄せられた。
(本ランキングは、11月22日(金)、23日(土)に公開された新作映画7本を対象に、ぴあ編集部による映画館前での出口調査によるもの)