元夫に話したときは『今さら正社員か』と鼻で笑われ、そのときに『絶対に離婚するのだ』と誓いましたね……。
子どもたちは『がんばって!』とずっと応援してくれて、無事に正社員になれたのが去年。
販売や衛生の勉強など改めて取り組むのは予想外に楽しくて、自分はこの仕事が好きなのだ、だから続けられたわけだし、スキルを会社やお客さまのために活かせることは幸せなのだ、と考えていたら涙が出て。
離婚を意識してから初めて、自分の力を最大に伸ばすこと、その結果お金を稼ぐ意味を考えました。
そんな私を見ていた子どもたちは一緒に正社員になれたことを喜んでくれて、離婚の意思を伝えたら『それがいいと思う』ときっぱりと言ったのはうれしかったですね。
元夫とは財産分与で揉めましたが何とか離婚が成立、私は家を出てひとり暮らしを満喫しながら仕事も楽しんでいます。
離婚をきっかけに働くことをしっかりと考えることができたのは、自分にとって大正解だったと今も思います」(50歳/小売業)
離婚すれば収入の面で自活していかねばならず、熟年離婚になると勤め先が限られたり両親が高齢だったり、より生活への不安が大きくなります。
そこで改めて考えるのが「働くことの意味」で、正社員の登用を目指し自分の仕事へ集中する機会があったことは、女性を精神的に大きく支えたのではないでしょうか。
家族の応援もうれしく、離婚後もやりがいのある仕事を持てる自分でいられるのは、幸せなことだと感じます。
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