米西海岸時間土曜日午後に起きたポール・ウォーカーの事故死に、ドラッグレースが関わっていた可能性が浮上。警察は現在、その線も含めて捜査を進めている。

先週土曜日、ウォーカーが主宰するチャリティイベントで、ウォーカーの友人ロジャー・ロダスが運転するポルシェが暴走。車は電柱にぶつかって爆破し、運転手と助手席に座っていたウォーカーが亡くなった。当初、他の車は関わっていないと報道されたが、事故直前に、ウォーカーとロダスがレースをしていたという情報を警察はつかんだらしい。事故現場近辺は、ドラッグレースがよく行われることで有名な場所だそうだ。

また、車に欠陥があった可能性を指摘する声もあり、ぶつかるぎりぎりのところまでブレーキ跡がないことや、火がエンジンのある車の後部ではなく、前部に急速に広がったことからも、液体が漏れていたのではという疑惑を呼んでいる。ロダスは世界級のドライバーで、「スピードを出していたとしても、コントロールを失うことは考えづらい」と彼を知る人は語っている。ふたりが乗っていたポルシェ・カレラGTには改造はいっさい加えられておらず、めったに使われることはなかったため、もし欠陥が理由だった場合、車の製造時に生じた欠陥だと考えられる。

文:猿渡由紀