アンデルソン・ロペス(横浜F・マリノス) (C)J.LEAGUE

前節の勝利を生かすためにも今週末のゲームが大事になる。6連勝後に2分1敗と3試合足踏みが続いた横浜F・マリノスだが、『2023明治安田生命J1リーグ』第23節で8戦負けなし3連勝と絶好調のガンバ大阪を撃破。次節、かつて横浜FMでHCを務めたピーター・クラモフスキー監督が就任後、4勝1分1敗と巻き返してきたFC東京と対峙する。

それにしても、G大阪戦の勝利を大きかった。試合後、ケヴィン・マスカット監督も開口一番「素直にうれしい」と喜びを露わにした。さらに「今日は強さ、とくにメンタルの強さを見せることができた。得点した後に追い付かれ、前半終了間際に相手の決定機があった。後半も焦れることなくコントロールしている中、エウベルのレッドカードがあった。しかし、ただ引くのではなく、自分たちのやろうとしているサッカーを出せたと思う」と続けた。

51分蹴り直しのPKで決勝点をマークしたアンデルソン・ロペスも「とても幸せ。チーム全体を称えたい。簡単な試合はひとつもないし、優勝するためには簡単な道のりはない。ただホームで我々は強いので、タフな試合だったが勝ててよかった」と安堵の表情を見せた。

対するFC東京はサマーブレイク前の第21節・鹿島アントラーズに1-3と、クラモフスキー体制で初黒星を喫したが、リーグ戦再開後はセレッソ大阪に1-0、続く京都サンガF.C.戦は2-0と再び上昇気流に乗った。京都戦後、クラモフスキー監督は「勝利に値するパフォーマンスを出せたと思う。チームとしていいステップを踏んできている。選手たちがしっかりと信念を持って戦ったことを本当に誇りに思うし、力を出し切ってくれた」と手応えを口にしつつ、「まだまだ成長できる部分、もっと改善できる点があると思うので、さらにステップを踏んでいきたい」と上を睨んだ。

両軍ともにキーマンを出場停止で欠く。横浜FMは左ウイングのエウベル、FC東京はCBエンリケ・トレヴィザンの穴を埋めなければならない。

リーグ戦での直接対決通算成績は18勝9分18敗と全くの五分だが、ここ6試合は横浜FMが5勝1分と圧倒する。今季第16節の3-2の逆転勝利はもちろん、2021年・第35節の8-0は強烈な印象を残していることだろう。

果たして、横浜FMが連勝で再び白星街道を突っ走るのか、FC東京が今季初の3連勝で勢いに乗っていくのか。14勝5分4敗・勝点47の2位で首位争いを展開する横浜FMも、10位ながら9勝5分9敗とイーブンまで戻してきたFC東京も勝点3は譲れない。『明治安田J1』第24節は8月19日(土)・日産スタジアムにてキックオフ。試合当日は水と光を用いた演出『トリコロールスプラッシュ』を実施。西ゲート前には射的や輪投げ、スーパーボールすくい、綿あめなどの縁日ブースが登場する。チケットはチケットF・マリノス(Jリーグチケット)にて発売中。試合の模様はDAZNにて生中継。