ここで踏ん張るか、ずるずると後退するのか。国立競技場で2位ヴィッセル神戸を迎え撃つ『2023明治安田生命J1リーグ』第25節はFC東京にとって、正念場の一戦と言える。ここまで9勝5分10敗で勝点32の10位。相手がV戦線を戦う上位陣だからと言って、連敗するわけにはいかない。
前節は首位に立った横浜F・マリノスに屈した。12分先制点を献上したものの、23分に右ウイング仲川輝人のパスを受けた左ウイング俵積田晃太が左サイドへ開きながらクロスを供給。ゴール前に詰めたCFディエゴ・オリヴェイラが連続シュートでゴールネットを揺らした。
その後前半は横浜FMペースで試合は進んだが、後半はFC東京が主導権を握った。64分FC東京はFWのアダイウトンとジャジャ・シルバ、MF原川力を投入してスイッチを入れる。66分カウンターからJ・シルバが強烈なシュート一閃。84分にはMF原川の左CKからのアダイウトンのヘディングシュートがバーを叩くと、トップ下渡邊凌磨の右ペナルティエリア45度からの巻き込んだ左足のシュートもクロスバーに嫌われた。決めるべきところで決められなかったFC東京は高い代償を支払うことになる。91分MF渡辺皓太に劇的ロングシュートを決められて1-2。中位に甘じるFC東京が今後より高みを見据えるためにはこのような惜敗を引き分け、さらに勝利へと変えていかなければならない。
試合後、ピーター・クラモフスキー監督は「両チームともに自分たちの良さを出し合うエンターテインメント性の高いゲームだったと思う。我々にチャンスが多くあり、勝てた試合だと思っている。そんな中結果を出せずに残念に思う。この痛みを自分たちの力に変えて強くなっていきたい」とさらなる向上を誓った。
対する神戸は前節下位に沈む柏レイソルを相手に悔しい引き分けに終わった。途中出場の大迫勇也が得点ランキングトップを快走する18得点目となるヘディング弾で同点に追い付くも、29分の出場では1ゴールがやっと。MF齊藤未月が選手生命を脅かす重傷を負ったのも痛い。だが、V争いを展開する神戸としては2試合連続の足踏みは許されない。
リーグ戦での直接対決通算成績はFC東京が19勝11分11敗と勝ち越すものの、ここ2試合は連敗中。第15節は前半の内に3ゴールを献上、後半2ゴールを返したが2-3に終わった。
果たして、FC東京が五分の星に戻すのか、神戸が勝点50点台に突入するのか。『明治安田J1』第25節は8月26日(土)・国立競技場にてキックオフ。当日は『きらぼし銀行 Day』として開催、先着3万名にオリジナルクールタオルをプレゼント。スペシャルゲストとしてスケートボード・男子ストリートの堀米雄斗が来場し、デモンストレーションを行う。新世代シンガーyamaによるミニライブも実施される。チケットはチケットFC東京(Jリーグチケット)にて発売中。試合の模様はDAZNにて生中継。