鹿島アントラーズがホームで強さを取り戻した。今季のホーム初勝利はGWまで待たなければなかったが、その後の快進撃はご存じの通り。4月29日の『明治安田生命J1リーグ』第10節・ガンバ大阪戦で4-0と大勝すると、以降ホームでは5勝2分と7試合負けなし。11勝6分7敗の勝点39・5位と横浜F・マリノス、ヴィッセル神戸、名古屋グランパスの三つ巴のV争いを睨んでいる。
4連敗、神戸相手にホームで屈辱の1-5から抜け出すきっかけとなったのは第9節・アルビレックス新潟戦だった。3分右SB広瀬陸斗のロングフィードをFW鈴木優磨が豪快に頭で叩き込んで先制すると、26分には鈴木とのパス交換からFW垣田裕暉が左ボレーをズバリ。その後得点には至らなかったが、チャンスを作る鹿島。守っては守備ブロックを構築して新潟に反撃を許さず。2-0のクリーンシートで6試合ぶり勝利を飾り、その後の5連勝、そして9戦負けなしの第一歩を記した。
前節は悪いムードに流されず勝点3を獲得した。26分右サイドハーフ樋口雄太の先制弾が決まるなど前半は鹿島ペース。後半鹿島が波状攻撃を見せるもサガン鳥栖の粘り強いディフェンスの前にチャンスが潰えると、66分に同点弾を献上。嫌な雰囲気に包まれたが、10分後に途中出場のMF藤井智也がPKを獲得、同じく途中出場のFW知念慶が冷静にPKを決めたのだった。
試合後、岩政大樹監督は「追い付かれた流れから勝ち切るというのは、今年はあまりなかった気がする。そういう面でサポーターの後押しが選手の足を動かしたと思うし、途中出場の選手たちの活躍によって勝ち切れたことは非常に大きいと思う」と評価した。
一方、新潟は第9節からリズムが狂った。3勝3分2敗と6年ぶりの『明治安田J1』でまずまずのスタートを切ったが、鹿島戦からは4勝4分8敗と大きく負け越し。7勝7分10敗・勝点28の14位の下位に甘んじる。それでも前節は5連勝のアビスパ福岡を1-0で撃破した。
リーグ戦での直接対決通算成績は鹿島が14勝8分7敗と勝ち越す。さらに現在6連勝中、直近10試合で8勝1分1敗と鹿島が圧倒する。
果たして、鹿島がホーム3連勝で上位陣を追走するのか、前節福岡の連勝を止めた新潟が鹿島のホーム連勝を止めるのか。『明治安田J1』第25節は8月26日(土)・県立カシマサッカースタジアムにてキックオフ。当日は『常陽銀行 Powerful Match 2023」を開催、先着2万名にオリジナルうちわをプレゼント。また上半身裸の鈴木や知念、CBの植田直通と関川郁万のキービジュアルがインパクト十分な特別企画『真夏にたぎる、男祭り』も実施。Jリーグ30周年記念企画にて鈴木と対談した黒のカリスマ・蝶野正洋が登場する。サングラスを着用して来場した先着2040名に「蝶野正洋×鈴木優磨オリジナルステッカー」を無料配布。チケットは鹿チケ(Jリーグチケット)にて発売中。試合の模様はDAZNにて生中継。